2012年2月17日金曜日

1970年から未来へ

読み出したら止まらない本が何冊かあって,そのひとつがアルビン・トフラーの「未来の衝撃」。私が生まれた1970年生まれのベストセラーです。この人は,未来学者という紹介もされますが,著書第三の波でIT時代の到来を予測していることは有名です。IBMがパソコンで負けそうになったときに,スペックの良いパソコンを作るのに一所懸命になるのではなく,いかに安くビジネスができるようにパソコンを普及させるか…と調査をし,考えた人です。lenovoもこの人の考えから出てきたコンセプトです。AT&Tの分割なども10年前から助言してきたりと,先を見抜く力がある人です。1年に1回くらいは気になって,最近どうしているんだろう…といろいろと調べてしまいます。私がよく口ずさむのが,この人の言葉で「一番の危険なものは昨日の成功」です。変化こそが成功を生むというもので,過去に良かったことは忘れて変わり続けなくちゃいけません。この方は,ハイコンセプト,コンセプチュアル社会として,これから必要なのは,問題解決能力や論理性,創造性といった知的ポテンシャルだと言っています。専門性は,もうインターネットによりパソコンやスマホで簡単に習得することができます。経験だけでも何も語れません。創造性や芸術といった,どちらかというと右脳の世界観が,ロジカルじゃないことが,成功を生む…と語っています。ただ,想像するのではなく,ただ知識を得るのではなく,そこから創造するような新しい発想が必要なのでしょう。ビル・ゲイツはロジカルな人間と感じますが,ズティーブ・ジョブズはこのハイコンセプトな人間なような気がします。
 じゃぁ,どうすれば,創造力が生み出されるかな?って考えたときに,私はいろんな人と喋ることで,新しいアイデアが産まれたりします。特に,その人が自分の好きなこととか,「できること」について語っているときに,とってもわくわくします。作業療法士で,「作業」という言葉が好きなのですが,「作業」について語っていたり,作業をしている姿を見ていると,私自身も創造力を持てるような気がします。 「成功」というのは,「富」を得るということも大切ですが,わくわくしたり,新しいモノを生み出すときが達成感があったり,「成功」を感じたりします。できるだけ,たくさんの達成感を私も他人も持ててみなさんが「成功」を体験できればいいな,と思います。

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