2012年5月27日日曜日

さつき祭り終わったー

昨日,本日と三原では「さつき祭り」というのがありました。「さつき」は三原市の市花です。宮浦公園一帯で,パレード,イベント,飲食ブース,企業ブースにフリマなど市民参加型のお祭りです。今回は,ちゃんくすは「喰道楽ブース」で「三原味カレー」というのを作って販売しました。きっかけは,このブースを長年支えている会社の方のお誘いの声でした。お誘いを受けたときは,今日の主役の方が,チャレンジで懇親会の調理をしていたときでした。どうせなら,彼のチャレンジを地域でやってみたらいい,というのが始まりで,さつき祭りの出店になりました。
場所代もなかなかの高額。地域の野球チームや団体などが軒を連ねていました。しかも,かなりの晴天でして,気温も高く,ホントに多くの人で賑わっていました。
そんな中で,カレーを作って売るという商売行為をしました。野菜やお米は,チャレンジしている方が利用している事業所の物を多く使いました。彼にとっては,まさに彼らが作った野菜で,彼自身が調理するという挑戦でした。今日は本当にたくさんの方が食べていただき,完売できました。しかし,結果としての数字は,そこまで芳しくありませんでした。彼にとってはチャレンジできたこと,多くの人の中で自分の料理を提供できたこと,2日間で100名を越える方が,財布の口を開けてお金を出して,その場で提供できて「美味しかった」と言われたこと。これが報酬と思いました。次につながれること,来年も改善点を変えて,よりよくすることも未来への贈り物としていただきました。
ちゃんくすとしては,数名の方がボランティアで手伝いをしました。声も出し,手際よくカレーも提供できました。「喰道楽ブース」の中では,多分一番小さい団体での出店です。小さな団体,ちっぽけな団体ですが,今後も地域の中で,変わっていって個人としても,団体としても成長していきたいと感じました。

2012年5月21日月曜日

学校に行きました

作業的公正という言葉があります。英語でoccupational justice。以前もこのブログで紹介しました。吉川ひろみさん(県立広島大学)は,この概念の講習会を聞いた後の感想で「この作業をしている時が自分らしいと思えるような,その作業を通してより健康になることができ,人として成長できるような,誰もが皆そんな作業をすることができる世の中を希求するという考えに出会うことができました。」と述べています(copmニュース第21号,2010年12月;http://www.npota.com/ot/copm/copm21.html)。人によって,自分らしく感じられるときは様々です。毎日の生活の中で,そんなに「自分らしいと思える作業がある」といつも感じるわけではありません。夕食を作るのだって,自分のぶんだけ作るのと,誰かと一緒に食べるために作るのは随分意味合いが違います。同じ作業(夕食を作る)だって,意味が違うと,違う作業になるのです。
ちゃんくすで仕事をしていると,学校に行くことが良くあります。学校のカリキュラムは,機会が平等に訪れるように作られています。同じように授業を受けて,同じように宿題が出て,その達成度は点数で表されます。勉強ができた,とか発見をした!ということはあっても,それは評価されず,点数だけが残されてその人を表す指標として扱われます。そこに意味は消えてなくなっちゃいます。
だからこそ,その人の作業ができることや,個性を伸ばすことが大切じゃないかな,と思います。人が成長できるというような,そういう作業に出会える時間と機会と場所を作られれば,多様な社会を生み出せるのでは…と思います。学校に行きながら,そういう視点を学校の先生とも共有できれば,もーハッピーっつーものです。ひとつひとつ着実にやっていかなくちゃ…ですね。

2012年5月18日金曜日

勝手に広島県多目的トイレ大賞!

先日,JRの駅のバリアフリー情報をまとめるため,呉線と山陽本線を回りました。勝手に広島県多目的トイレ大賞!というのをつけました(写真)。ほとんど完璧でした。オストメイト対応じゃないこと,お子さんの便器のところに段差があって,車いすの走行をじゃましそう…というのが残念なところです。しかし,それでもダントツのきれいさ!お子さん用の便器も立ってする分(男性用)と洋式トイレがあり,お子さんにとっても良かったようです。まだまだこういう多目的トイレに出会うべきです。また,旅をしよう。

2012年5月14日月曜日

第2回作業療法作品展でした

今日は,広島駅地下のエールエール広島駅地下街で作業療法の作品展がありました。私は主催の広島県作業療法士会社会貢献部の部員で参加しました。全部50数点の登録で,約70点くらいの作品が並びました。この作品展の目的は,芸術活動を通じて自分の作業を形にしている人に焦点をあてることです。いずれの作品も,その時,その人の状況がわかるような,とても意味のある形になっていたように思いました。今回が2回目なのですが,前回も展示した方もいて,この1年間を共有できたような気分にもなりました。ある方は,「作業療法は私達が気づかない,(その人の)良いところを引き出してくれる」と言われていました。人前で自分の作った物を決して出すような人ではないそうですが,そこに意味があるから出しているんだろう…とも言われていました。どんな意味があるかはわかりませんでしたが,いろんなその人の側面を見ることができていいように思いました。
それぞれの作品に意味があって,物語があることを感じると,作品のできがいいとか,悪いとかではなく,すべての作品が「それもいい」「これもいい」みたいな感覚になりました。これが芸術なんだろうな,と思います。上手いとか下手ではなく,創り出すことが「いい」みたいな。
共に創り出す側の想いもあって形作られることが,「生まれる」というプロセスもあるような気がして,また,明日からがんばれそうな気がしました。きっと,そこにあるのは「それでいい」って感じかなぁ。準備は大変でしたが,みなさんの協力もあってアッという間に出来上がりました。それぞれが,何をするか知っている。という気になりました。
また,サプライズゲストも福岡からもやってきました。作品展に来たというよりも,自分の作業を伝えに(PRに)来たという感じでした。
作品を提供してくれた方々,来ていただいた方々,スタッフのみなさん。本当にありがとうございました。またしましょうね。

2012年5月10日木曜日

多目的トイレット好きです

今日は三原駅周辺の多目的トイレのマップ作りの準備をしました。昔は「身障者用トイレ」とか言われていましたが,最近は妊婦の方,高齢者の方,お子さんのおむつ換え,オストメイト…など様々なニーズを持つ方々のトイレとして公共施設にあります。夏はお祭りやイベントが目白押しです。三原市はバリアフリーマップを持ちません。ですので,少しでも情報をどこかに置いておけば,そのうちにそれを使って外出とかできるかもです。
実は,今日は先日呉線のバリアフリートイレを調査した方がこられるので,一緒に歩いて多目的トイレを探してみました。
約90分くらい歩いて回って,さぁ今からパソコンでまとめてみよう…と思うと,この方が,そういう情報はパソコンで保存できる。ということを話しました。それが,下記のURLです。かなり優れものです。ぜひとも皆さんもご覧いただき,自分で情報を書き込めるので参加してみて下さい。
http://www.checkatoilet.com/

2012年5月4日金曜日

連休ですね。

人にはそれぞれ得意なこと,苦手なこと,できること,できないこと…たくさんあるはずでして,それがたくさんあって,それらがみんなで認めあえれば,とってもいい世界になると思います。そこに,障害とか病気とか性別とか民族とか…人の部分はどうでもいいわけでして。ちゃんくすは,そういう想いからできました。そういう活動を街の中でできるようになることが大切です。
スイーツちゃんくすは,マドレーヌやシフォンケーキやクッキーを,それぞれ別の方が作って講習会のお菓子として提供しました。食べてくれる方々は,食べることで社会貢献に協力できるわけです。
ある方は,障害を持った方が電話を自分でかけたい,という人に電話機の短縮ダイヤル機能を利用してスイッチを作ろうとしています。障害を持つ方の「やってみたい」が社会資源になって,ちゃんくすに来ている方の社会参加や将来を作ろうとしています。
ある方は,自分の大好きな音を聞いてもらおうとスピーカーを作っています。テーブルや机の上に少し余裕があってパソコンの音をもう少しいい音にしたい方は,5千円くらいあればできます。
ある方は,自分の腕を鈍らせるまい…とちゃんくすで行われるパーティーで料理…それも15人前とか..を作ってくれます。ちゃんくすで宴会をする人は,飲んで食べて社会貢献に協力できるのです。
やはり,ちゃんくすの真ん中には「作業」なわけだ。「作業」をつうじて街がゆたかになるようになれば,ちゃんくすは,そういう間をつなぐ駅みたいになればいいなぁ。