2012年9月21日金曜日

マイナスからの出発

先日,中小企業家同友会の会合に参加しました。今回は会員の中のお一人がお話をされるというものでした。その話をうかがうう中で,私自身が会社の経営に認識違いがある,と感じました。 私は「ちゃんくす」という団体の代表でもあるし,いわば団体を作ろうという言い出しっぺです。言い出しっぺにはそれなりの責任があり,ほとんどはゼロからの出発です。会社の設立,一緒に働く人を集めたり,お客さんへの接客,事務処理,役割分担…など「やってみたいこと」に応じて仲間と一緒に考えながら経営をしていきます。 日本の会社のほとんどは中小企業です。統計によると日本の企業の99%は中小企業です。そして,その約71%が息子さんや娘さん…お子さんに代を引き継いでいます。政治家も公務員も世襲が多いことが知られていますが,経営者の多くも世襲で引き継がれています。 私は,それは今までは,言い方が悪いのですが,仕事を引き継いでプラスの所からのスタートをしている,と思っていました。もちろん,そういう会社もあるでしょう。しかし,今回お話をうかがう中で,決してそうではなく,マイナスからの出発も強いられるんだな,と感じました。仕事をするということは,自分が好きじゃないと出来ません。それにも増して経営者であることも好きじゃないと出来ません。義務感だけでやっていてはいい会社もできないのです。 ゼロからの出発は,かっこいい言い方をすれば道を創ることが出来ます。しかし,マイナスからの出発は,今までの道を確認しながら自分の道にしなければなりません。とっても大変だなと思いました。そして,そこで,会社を維持していることがとてもすごいことだと思いました。「現状維持」とは下りのエスカレーターを一所懸命昇ろうとしているものだ,とは中山秀征さんの言葉。会社を経営するという作業も育児同様にそれぞれの物語があり1つとして同じ会社経営はないなーと感じる会合でした。ホンマにいろんなことを感じさせてくれる時間でした。

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