2012年7月26日木曜日

民生委員さんの研修会でした

本日は三原市内の民生委員さんの自立支援部会の研修会で講師とコメンテーターでお呼ばれしました。三原市内だけで約70名の民生委員さん。本当に勉強熱心で私のつたない話を最後までしっかりと聞いていただいてました。昼食後にはグループディスカッションもしました。その中で語られた内容がこれまた良くて,やはり本当に地域のことや近所のことを考えている人達だなぁ…と思いました。内容は障がい者の自立支援と民生委員さんの役割,というテーマでした。民生委員さんに多く聞かれたのは,「どう声をかけていいかわからない」というものでした。障害を隠しているものなのか,オープンにしているものか,困っているのかそうでないのか。そりゃそうですよね。民生委員とはいえ,地域の人です。人のプライバシーにはなかなか関われません。そういう意見を聞いて感じたのは,障害を持とうが持つまいが,地域で出会えるような地域にするってことでした。でも,ただ単に歩いたって出会えるはずもありません。お祭りとか,イベントとか,廃品回収とか,いろんな形で出会える機会があるはずです。ちゃんくすは,駅前にあって駅前広場というのもあります。そういった場所の利も活かすこともできます。街が楽しくなるとお出かけも増えるかもしれないし,そうすると出会える場も増えるかも。そういう場と機会を創らなくちゃ,と思いました。
とにかく,講師をした私が一番勉強になった研修会でした。

就労体験していました

この月曜日から今日まで3日間は市内にある大学の厨房で就労体験をしていました。チャレンジする方は,なんと人生初の一般企業での体験。これまでのちゃんくすや就労支援事業所や高校などで培ってきた力がどのように発揮されるか…本当にフタを開けてみなければ分からないような状況での体験になりました。でも,こういうイメージも見通しも立たない中でなにかをするという旅もいいかな…と思いながら始めてみました。
指導者から口頭で説明を聞き,仕事を行い,「ほうれんそう」で報告,連絡,相談をすること。最高のパフォーマンスでなく,最適なパフォーマンスで作業を進めていくこと。休むこと。一緒にごはんを食べること。どれもが新鮮なものでした。やってみた結果。とても良くて,彼のパフォーマンスが充分に発揮出来ていました。決して軽くない障害ではあるのですが,自分の得意な部分で勝負が出来ると,こんなにも能力を発揮できるんだ…と本当に驚きました。今までにないような言葉かけもできて,自分で言葉を選びながらコミュニケーションもとって。。素晴らしかったです。
やはり。現場です。力を発揮するにはどんどん失敗もしながら社会に出て行かなくちゃなりません。そうすれば周りも評価し,変わっていきます。クライエントは本人だけではなく,本人を取り巻く環境であり,そこが変わることがお互いに相互作用で良くなっていきます。それが豊かな自分と豊かな社会を創り上げていくんじゃないかなぁ。そういう世の中にせにゃーならんのですよ。きっと。

2012年7月17日火曜日

第16回作業科学セミナー終了

第16回目の作業科学セミナーが終わりました。なんと9年ぶりの札幌開催。札幌から飛び出した作業科学セミナーはまずは三原(広島)で降り立ち,その後東京,大阪,静岡,福岡,沖縄…いろんなところで開催されました。今回のセミナーで感じたのは,作業の研究ってどんな研究だ?と疑問を深めました。こうやって疑問に思えば解決させなくちゃいけません。解決するには…勉強しかないッス。ちゃんくすを初めて一番先になくなった作業が「本を読むこと」。ただ,勢いだけ,経験だけ積んでしまうのではなく,知識や学問に振り返る場を作っておかなければいけません。
私自身,もう一回やり直せるように。毎日コツコツと時間を作って,ちゃんくすの活動を充実していくような作業をしなければいけません。来年は福島県で開催です。

2012年7月13日金曜日

起業塾セミナー

今日は三原駅近くのゆめキャリアセンターで起業実践塾セミナーがありました。主催が三原市商工振興課で講師が小出宗昭さん。静岡で産業支援センターの所長をしている方です。本当に「実践」でして,机上のことは喋らず,自身の体験を物語にして語っていました。起業支援,事業支援ですので,主には売り上げを伸ばすようなアイデア,戦略,効果を語られていました。うかがっていると,多くの事例で共通しているのは「アイデア」と「ネーミング」。とにかく,相手の「良いところ」を引き出してターゲットをしぼり,戦略をたててから人を引きつけるようなネーミングをつけていました。本当に多くの方々に頼りにされているようで,たっっくさんの相談を受けて,責任を持って返しているようでした。相手にとっても,自分にとっても利益が生まれるようなwin-winの関係であることを無理なく進められるようにしているなーと思いました。
会場には同友会の方々やちゃんくすのスタッフ。知っている人達が同じ話を聞いたので,できればこういう人達でつながって何かしらやってみたいな…とも思いました。
ちゃんくすでは,社会参加に何らかの困難さを感じている方々が良く来られます。社会の中で生きていくためには,何らかのアイデアや,良いところを伸ばすような具体的な戦略が必要なことも多いです。今回の話しはそれと似ているなぁと思いました。そう。ちゃんくすはきっと人の起業支援をしているんだなーと思います。私達は「作業療法士」です。文字通り,業(わざ)を作るのですが,業を起こす「起業」という言葉も良い言葉だなーと思いました。業を始めるのが始業式。業を修めるのが「卒業式」。人それぞれの業を伸ばしていきながら,それぞれの社会に参加できればいいと思いました。いい講演会でした。

2012年7月9日月曜日

通行量調査してました

6月から7月にかけて三原駅周辺で通行量調査をしていました。3回目になると人通りが少しずつ読めてきました。どうしてこの通りは車が多いんだろうか?どうしてこの通りは人通りがおおいのか?街にはいくつかのランドマークがあるな…と感じました。自転車置き場,信号の位置,歩いてくる人達の「歩けるだろう」の距離感,国道2号線という大きな壁,存在感を感じない駐車場,やってくる家族や中学生の集団。街は生きものだなーと感じました。
問題はここからでして,どうやったらこの人どおりを次につなげられるか?です。これは,きっといろんな人達と話しをしながら達成されることなんでしょう。街はいろんな顔を持っています。「出かけてみよう」「外出してみよう」と思えば,たくさんのことが必要です。お金は?どんな服を?ごはんどこで食べる?誰と行く?トイレは?少しでも出かけていいことがあるような街になれればいいですね。

2012年7月7日土曜日

エコな三原のおみやげセット

勝手ですがちゃんくすで,「エコな三原のおみやげセット」を作りました。外側のバックは新聞紙で,うちわには文字を書いて入れて,トートバック(三原持ち歩きトート)は,完全はぎれの布を使って製作,だるまのストラップ(ごめんなさい写真に入れるの忘れた)は森の輝舎さんの製作,などできるだけ材料をリサイクルして使う作っています。こういうのを作ったりすると,大したことはしていないのでしょうが,環境に対して「やった感」があるし,おみやげで持って行かれる人達のことを思い浮かべながら作業ができます。
なかなかいいですよ。ぜひ,みなさん注文して下さい。今のところ1,000円です。いろんな所とコラボしながら内容を選べるようにしたりしたら切磋琢磨でいいかねーなんて思いました。

2012年7月6日金曜日

歴史民俗資料館~三原編~

イベント企画の関係で三原市歴史民俗資料館に行きました。かなり正直に言いますと,行く前はかなり期待は薄かったです。というのも,数回行きましたが,雑然と置かれていて何がなにやら分からない状態でした。お話をして帰ろうと思ったのですが,話を聞いていると随分いろんな物があることが判明。しかも,多くは生活用具でした。映画「3丁目の夕日」を思わせるような冷蔵庫に電話やテレビ。驚いたのが漁具です。昔は幸崎では春には鯛が浮いてくる「浮鯛現象」というのがあったらしいです。海水がぶつかり合う場所には時折見られるらしく,潮がぶつかって鯛が気絶して(多分ぶつかる場所には水が一時的になくなり仮死状態になるのでは)水面を浮いたりかろうじて泳ぐ鯛。それを網ですくって漁にするというものです。これが,三原市内であったことも知りませんでした。昔は,生活に応じて道具も変わっていました。今みたいに電気を使うわけでないので,工夫して物が誕生し改良されていったようです。
とにかく,いろんな物がうわーっと置いているので何がなにやら分からないや…と思っていると,職員の方が詳しく教えてくれました。とってもいい出会いでした。みなさんも是非一度三原市歴史民俗資料館に来て下さい。

2012年7月2日月曜日

学校に行っていました

今日は,学校訪問をしていました。その間に携帯電話の着信が17件。驚いた。すべての用件が終わるのに1時間以上かかっちゃった。
それはいいとして,訪問した学校で,授業に参加していると,この授業を多くの人に見てもらえれば,もっと社会の問題が解決できるのに…と思いました。授業では,卒業後の進路に応じて,その人達に必要な能力を向上するような機会を提供していました。自立度が高まるように工夫もしていて,道具も自作で作っていました。役割分担して物を作ったり,草刈りをしたり,社会の一員となるようにしている姿を見て,自分に出来るのは,この姿をより多くの人に感じてもらい,感じた人が社会の中で何かアクションを起こそうと思うことだろうな,と感じました。
私には知り合いがたくさんいます。まずは,企業を経営する人達に見てもらって,意見が聞きたいなと思いました。もっとこうしたらいいんじゃない?こういうことが必要じゃないか?とか意見してもらう場を創ろうかと。きっと社会参加というのは,たくさんの人達がいるからこそできるんだろうなと思います。決まった人達ばかりで考えるのではなく,いろんな人達で考えたいです。
そういう可能性を(勝手に)考えていると,学校という場が少し好きになりました。