2013年12月23日月曜日

ででででたー!

ちゃんくすのひとつの事業には、本町の商栄会さんや高齢者の活動センターと一緒に活動をする事業があります。地域の方々の作業に焦点をあててニーズ調査をして、その介入としてなにからしらの活動をしようとすると、どうしても場が必要です。財政的にもそんなに潤沢な資金があるわけでもないので、使えるものは使う、というのが原則です。リサイクル、再利用、いただき物など、ありとあらゆるものを使わせていただき、再びその意味や価値観を取り戻すという作業を行っています。

さて。そんな中、先日本町のあるお屋敷を解体して、再び作り直そうとしていました。かなり傷んでいるお屋敷なのですぐ壊れるのですが、壊そうとしてびっくり。昭和32年当時の時刻表が壁に貼られていました。しかも、かなりきれいな状態で残っています。昭和32年というと、まだSLの次代です。当然速度も遅く広島まで約倍の時間がかかっていたようです。東京行き、京都行き、鹿児島、熊本など夜行列車も多く、今とは違います。

昭和32年からですので、57年間はこの壁に貼られたということ。この時刻表見て、どこに行ってたのかな?JRの鉄道の線路も近いので、電車に乗らないまでもSLを見に行ってたのかな?

バトンを次に渡されたような気持ちになりました。いい場所作るぞー!

2013年12月9日月曜日

障害者週間も終わりました

12月3日から9日は障害者週間でした。これは、国連が定めたもので、日本では内閣府が、そのために啓発事業をしています。三原市でも4年前から障害者週間啓発事業をしてきました。障害を取り巻く問題をあらためて知ることで社会(環境)をどのように変えていければよいか、を考える機会になるように…と思っています。決して、障害者に支援を、とかいうわけではないと思っています。変わったほうがいいのは、きっと健常者です。
今年は、7日から三原市内の高校を卒業して芸能界でタレントとして働いている小原春香さんにお越しいただき、市内3ヶ所の訪問。8日は、市内の就労支援施設のハンドベル演奏、小原さんのトークショー。竹中ナミさん(神戸、プロップステーション)の講演、午後から、チャレンジドの方々、竹中さん、小原さん、中小企業家同友会から高橋社長、県立広島大学からは三原先生、そして小原さんにも残ってもらうという、オールキャストでフォーラムしました。
私の役割は司会です。
竹中さんは日本の社会起業家としても著名ですし、障害者(チャレンジド)の方々の社会参加のあり方や主に企業を中心とした、社会参加に関わる地域の役割分担のコーディネート、などなど、とにかくご活躍です。20年以上も前からこのような活動をしていて、かつブレない。素敵です。
高橋さんは、本当にすばらしい人でして、「やりたいこと」を応援して、縁作りをしてくれます。精力的で、ホスピタリティあふれていて、相手のやりたいことに自分のコネクションや大事なところをさらけ出して、相手がやりやすいように繋げてくれます。すごいひとです。
三原先生は、最近では働く場や自主製品を販路につなげるような活動をされています。チャレンジドだけではなく家族、とりわけ兄弟姉妹に対するフォローもされています。幅広い活動です。

どうやって緊張感なく、ステージ上でお話ができるかな?と考えていましたが、うまく昼食の時間を使って、自己紹介ができて、雰囲気はいい感じでステージで意見交換ができたように思います。

テーマは「支えあう社会」。パン屋さんでの商品開発、企業で働くこと、自分のやってみたいことができるようになるためには(enabling)、誰かとつながっていなくてはできないことが多いです。それが、特別な場(福祉施設)ではなく、地域の中で当たり前につながれるような社会になるといいなーと思いました。

ちなみに、フォーラムでもトークショーでも、前日の市内三ヶ所の訪問にしても、とにかくよく動いていただいた小原春香さん。正直なところ、最初はこのような場に来ていただいて、知らないことも多いだろうし、不安でした。しかし、7日は福祉施設を訪問しながら、現状を踏まえて、自分の気持ちや考えたことを自分の言葉で発していて、とても25歳とは思えない落ち着きぶりでした。そして、とにかく相手に嫌な気持ちを起こさせないコミュニケーションをしていました。つたない、私の司会者のフリにも丁寧に答えていただき、さすがプロだなーと。
彼女がトークショーで言っていたのですが、「東京に行くことで、自分よりもはるかにかわいい人たちがいて、AKBに入ったときも、みんなの方がすごく上手で、正直すごく悩んだ」という話を聞きました。自分よりもできるであろう人たちとチームを組んでとても不安だったと思います。とにかくポジティブに考えていく力はすごいなーと思いました。

ではまた、もう眠い~。

西上忠臣

2013年11月26日火曜日

研修2日目終了し三原へ

2日間の日程の研修会が終わりました。初めて新幹線からブログを更新しています。
今日は主に教育学部の先生方のお話を聞きました。学校教育については私も時々連携することもあり、いろんなことを感じるのですが義務教育の9年間については制度疲労がきているような気がしました。
さまざまな個性を持つお子さんやご家庭。経済的にも、人生の送り方としても、夫婦共働きが多く、家庭教育は困難に。ゲームやスマートホンなどひとり遊びの手軽さ。地域は高齢化して核家族は増えているし…。学校の役割が増えすぎて先生方も大変そう。
学校も工夫していて、小学校のゴールデンウィークまではクラス編制をしない地域があったり、毎年クラス替えをするとか、地域の人材を教科学習に活かしたりしているようです。学校が(専門家が)学校だけで(専門家だけで)考えるのではなく、それぞれの地域で考えなくちゃいけないようにも感じました。何でもそうですが、大都市と小さな市町ではいろいろ違うのになんでも統一したがるのはどうかな。

国にとっても企業にとっても地域にとっても人材育成はとっても大切なこと。もっと議論されてチャレンジが生まれるといいなぁとも感じました。

写真はオリンピックセンターにあった物。これってありかぁ?

オリンピックセンター研修1日目

東京での研修の1日目。風も強いけどめちゃくちゃ暖かい。子ども若者地域連携中央研修会という名前でして、いわゆる不登校やニート、引きこもりなどの課題のある方々の生きるをどのように支援していくか…という全国研修会です。そこで繰り返し言われていたのは、「経験」だと。地域や社会で子どもを育てる土壌作りのようなところがありまして、知識重視の学校だけでも、家庭だけでの学習でもダメで、地域や社会が子どもにどんな経験ができる環境を整えるか、を大人は整備していこう!と言われていました。考えてみれば、私が幼い頃は約束なんかなくても、公園や学校や空き地に行けば誰かがいて遊んでいたような。外に遊びにいきなさいと言われていました。今は危険があったり、どこに行くか親に行ったり…子どもの自由度は少なくなったようにも感じます。
「経験」することが必要なので、経験できる環境を整えていくことを、どのようにすればできるか、ひとつのこの研修会のミッションでもあります。

こられている人は行政職が多くて、NPO法人などの民間はまだまだ少ないです。民間同士がお互いに現状と課題と問題点を行政に知ってもらえるといういい場でもありました。
もう一日がんばります。

2013年11月24日日曜日

駅前広場でどんどこプロジェクト

先日、三原駅前市民広場で主に児童館を利用しているお子さんを対象に日本NPOセンターの助成事業でもある「どんどこプロジェクト」が開催されました。対象をお子さんとご家族としていましたが、そのとおり、多くのご家族単位での参加をいただきました。来ていただいた方々や、ボランティアさんに感謝です。私自身は、企画にはちょっと入っただけで、あとは実働部隊でした。任された場所は三輪車レースコーナー。いやー大人になっての三輪車。体型がこんなメタボになっての三輪車はしんどかったです(笑)。コースもその場でみんなで考えてチョークで書くという、なんとも適当感があるコースでしたが、これがまたおもしろかった。そういえば、子どもの頃、アパートの庭で自転車でレースを近所の人たちとしていましたが、それを思い出しました。今は、公園でも自転車は禁止だったり、ましてレースなんて危なくて大人から制止されそうですが、危なくない環境を作ればいいんだな、なんて感じました。ひとつの遊び方だけではなく、三輪車で広場の中を回ったり、追いかけっこしたり、いろんな遊び方をお子さんはしていました。こうやって楽しみ方を見つけ出すのも子どもたちの能力ですね。
他にも、ものづくりコーナーでは、近所の秋を表現するために、どんぐりを持ってきたり、イチョウの葉っぱを持ってきて貼り付けてひとつのパネルにまとめてみたり、お手玉を作るグループがいたり、アニマルセラピーさんに来ていただいて動物と触れ合う時間を作ったり…。いろんな活動が行われていました。
その中で地元の新聞の市民記者さんが来られて取材をしていました。お話をする中で、この駅前広場がどう活用されればいいか、を考える機会をいただきました。時々考えることなのですが、こういう活動をしている目の前だとアイデアも浮かぶものですね。

以前も書いたように思いますが、駅前広場は何も無さ過ぎて楽しむのに苦労するのですが、こういう形で使えば楽しめるんだなと思いました。みなさん。ありがとうございました。

2013年11月11日月曜日

学園祭も終わったー

先週の土日(11月9日、10日)は県立広島大学の学園祭におじゃまして出店しておりました。今回で3回目。毎年何かしら新しいことにチャレンジしておりますが、今回も新しいスパイスを入れました。

まずは3回目のプラレール喫茶。今年の学園祭の日程は、いろんな方が忙しくて運転士が一人だけでした。しかし、ここはベテランさん。一人はひとりなりでなんとか結果を出すってもんです。レールの構成も完璧でして、迷路のような線路ですが、ポイント1つで衝突しないようにできています。しかも、逆向きに進行しようと思えば、それもポイント1つ。事故にならないような線路の組み方をしておりました。プラレール喫茶は、電車をリモコンで操作してクッキーをお客さんの前で止めるものですが、減速したり加速したりして脱線しないようにしております。まー本当に良くできておりますわ。

続いては、「ほぐし屋tommy」。実は、今回のかせぎ頭になりました。2日間でなんと1万近く。200円とか、300円とかでやっていたので、2日間で何人の肩をもんだのだろうかと…。肩もみがあるから、ちゃんくすのブースにやってきた人もたくさんいました。来年からは、この道の専門家になるために多くの時間を費やすことになります。

それから、匿名商店。水風船を作っては販売。一回100円という安さも手伝ってか、これまた盛況でした。昨年よりは売上も伸びていました。もう少しお客さんを捕まえるような声が出ればまだまだいけたかも…です。

斉藤工房はスピーカーの試聴と販売をしていますが、今年はなんと!2本も売れました。すごかです。そのうちのひとつは、1日目に来られて、わざわざ2日目にお金を持ってきていただいてのご購入です。音まできっちりとお聞きしての購入に彼も自信になったことでしょう。もうお一人の方はおそらくは学生さん。幅広いそうに受け入れられそうな予感です。

それからそれから、手作り雑貨販売。これはコツコツと一年かけて作ってきたものを販売しております。シュシュ、カバン、キーホルダーなどなど、多くの手作り品を販売しました。昨年が一回目だったのですが、これがなかなかの売上げで驚きました。

今回の挑戦は、本町にあるサッカーミニミュージアムの広報活動です。これは、館長さんと学生さんとちゃんくすとの連携の中で生まれた、学生のアイデアによる企画です。ダイジェストバージョンで物品をお借りして展示させてもらいました。また、フリマ形式でのサッカーグッズ販売もしました。

ちゃんくすの学園祭企画は、すべて「誰か」の「やってみたい」を形にして、販売という形式で対価としてお金をちょうだいしております。社会生活をする中では、お金を得ることは目的になったり手段になったり、人生の中でたくさんの時間をかけることです。こうやって経験を積みながら成長していければなーと思いました。

学園祭の実行委員の方々、大学の教員の方、場所をお貸しいただきありがとうございました。

2013年11月9日土曜日

ボランティア交流サミット広島

今日は広島市で行われたボランティア交流サミットというのに初参加しました。県内のボランティア活動をしている団体15団体が出ていました。多くは広島市内の団体で、震災支援や防災、エコロジー、まちづくり、国際的な支援などそれぞれの課題に取り組んでいました。驚いたのは若い方、シニア層が多いこと。高校生や大学生は主に学校を中心に活動が行われていました。これがまた多い。私が専門学校に通っていた時は、ボランティアと言えば、支援に行く、という意識が強かったように思います。何かしら自分で課題を感じて行動していないというか、今まで行っていたから行きます的な感じだったと思います。今日であった大学生はまーよく自分たちで自立して考えていて驚きました。また、会話の技術や話を聞く時の態度もすごく良くて、大人びて見えました。自分にはやりたいことがあるから、そのために時間を使っていて、そのために活動している、という感覚がひしひしと伝わってきました。どうやら、私は時間をずいぶん無駄にしていたような…そんな気分にもなりました。
ちゃんくすの方は、斉藤工房のスピーカーのみを持っていきました。というのも、残念ながら本日は県立広島大学での活動中でして、他の活動の物を持っていけませんでした。しかし、斉藤工房は人を引きつける力がありました。特に若い方々は興味津々。嬉しかったです。音にはとっても自信があるし、作る過程の彼の作業の意味も深いものがあります。紹介できて良かった。彼の作業を通じてちゃんくすのことも理解してもらえたような気がします。
このような場を設けた実行委員会のアイデアや懐の深さも感じました。

2013年11月4日月曜日

いくつかの行事が終わりました

ちゃんくすはこの時期は毎年ちょー忙しいです。今年も例年のようにいくつかの行事に参加したり主催したりしています。なかなかブログを更新する暇がなかったので、ここではきだしちゃいます。

まずは、ちゃんくすの会社見学。高校生くらいの方々を対象に企業のことを知る機会を提供しています。今回は、ヒロヨシさんという三原にある事務機屋さん。この企業は船舶家具も作っておりまして、中国地方では唯一の会社とのこと。船舶家具というのは、文字通り船の家具を作るものです。多くは運搬船だそうですが、客船も手がけるそうです。船に乗る乗組員にとっては、この家具で手紙を書いたり、座って休んだり、寝転んだり、と船の上での生活に少し日常を感じる時間を提供する道具です。当然、船は世界中を回るので、この家具はあらゆる都市を旅することになります。ゆれても倒れないような仕組み、ほとんどオーダーメードの家具ですので、手作り品です。それが、スケジュールはびっちりと組まれていてなかなか大変そうでした。会社の概要や想いをうかがっていると、簡単な仕事ではないな~と感じました。いろんな工程がある製作現場はまさに職人さんの集まり。ここの技量も必要だわい…と思いました。どちらかというと職人気質の方が多いちゃんくすのメンバーにとっては、自分の技術が貢献できそうな場を見せていただき、将来の自分に向かって少しでも考える時間を過ごせました。見学に快く応じていただいたヒロヨシさんに感謝です。

つづいて、「三原どうでしょう」というustream配信の生番組に呼ばれました。それも「NPO法人ちゃんくすスペシャル」90分枠の大部分を使わせていただきました。私一人ではもったいないので、ちゃんくすのスタッフらで出席しました。なんだか、たくさんのことを喋ってしまって、まとまりもつきませんでした。しかし、見ていただいた方々からは温かいお言葉をかけていただき嬉しかったです。毎週毎週いろんなネタ、あまりくどくないトーク、パーソナリティーの方々はとても簡単にやっているようですが、この方々だからできるんだろうなぁと思いました。


そして最後は「あかりプロジェクト」。今年は駅前広場には設営せず。駅前広場をぐるっと一周と、三原港、お堀の跡地と少し分散しました。多くの施設にご協力いただき、約2,000個の灯ろうが並ぶとさすがにきれいです。描いていただいた子どもだけではなく、高齢者の方々も来られていてとっても良かったです。いろんな反省点もあるのですが、人通りも多く、港は雰囲気良くて、風も少なく、こちらも楽しめる時間ももてました。



てなわけで、10月の終わりから11月はじめまでのイベントでした!
今週末は県立広島大学の学園祭です。もうちょっとがんばりましょ。

2013年10月27日日曜日

オーブンの温度

ちゃんくすのパティシエくん。今月の「三原日和」に紹介されています。本当にお菓子を作ることが好きです。研究熱心なので、前回の失敗をふまえて何かしら新しい試みをしています。かなりの負けず嫌いでもあり、うまくいかないとうまくできるまでやっているように最近は思えます。こういう方は必要以外の道具や材料を使いません。道具でいうと電動泡立て器は使いません。ほとんどの場合はホイッパーで混ぜ、手でこねています。混ぜることが大好きで、しかも、材料の変化の状況観察が細かいです。どれくらい泡立てればいいか、どれくらいつぶせばいいか…を知っています。そして、もうひとつかなり注意しているのが、オーブンの温度です。オーブンの温度は、ひとつひとつちょっとした癖があります。温度のあがり方、表示されている温度と実際の温度。多分材料の温め方でも違います。バターをレンジで溶かしたりすると混ぜるのも、焼くのも違ってきます。外気温もあります。ちゃんくすにあるのは、本当に家庭用のオーブンでして、パティシエくんにはいつも気の毒だな…と思います。しかし、その研究の成果が今日はばっちりあらわれました。すごいです。そんなパティシエくんの力をなんとか地域で活かすことができるようになればな…と思いました。

2013年10月25日金曜日

中小企業家同友会 障がい者問題全国交流会in横浜に参加しました

木曜日と金曜日と横浜で行われた研修会に参加しました。中小企業家同友会の障がい者問題全国交流会に参加しました。企業の代表者が、障がい者を取り巻く問題、特に雇用や経営について、代表自らが交流しながら研鑽を積むような会が全国規模で行われるのは、おそらくこの会くらいではないでしょうか。参加者はなんと700名弱。45の都道府県から参加しています。
一番始めに驚いたのは、作業所の方々が玄関から会場までずーっと並んで挨拶をしてくれること。正直、私はあまりこういうのは好きではないのですが、今回はその表情と自分で書いた「こんにちは」とか「ようこそ」というプラカードを持って挨拶をされると、不思議とそれだけで嬉しくなってきました。表情も声も大きくて、障がい者が参加している感を最初から感じました。私自身への反省の意も込めてですが、こういう会は、ともすれば障がい者が置き去りになってしまいます。健常者だけがしゃべって自己満足じゃないの?と感じることもあるのですが、今回は最初っから違っていました。
最初の講演は横浜市立大学の影山摩子弥先生の講演。障がい者雇用で企業の業務パフォーマンスが向上していることを証明した方です。真面目そうな、いやきっと真面目な先生が語る内容はクールなのですが、時々自虐ネタに走ります。それがとてもおもしろくて、ついつい話のないように夢中にさせてくれます。障がい者雇用をしている企業や経営者の視点だけでなく、従業員や障がい者の働きがいにまで踏み込んで、いかに働く環境が大切かを教わりました。
それが終了して、すぐに分科会。私は京都の「はちどり」という就労支援ネットワークについての分科会に参加しました。「はちどり」には作業療法士も入っていて、とにかくいろんな人がつながりながら地域の中で障がい者雇用を進めています。ネットワークについて学びました。グループディスカッションもあり、自分の意見も語り他の人にも意見を聞くことができるので、いつもいいな、と感じています。聴くだけではなく語れる、表現できるのっていいですよね。それが終わると懇親会。とにかく、みなさん良くしゃべりますし、良く動きます。600人が右往左往するので、とにかく会場は熱気だらけです。
2日目は反貧困ネットワークの事務局長の湯浅誠さんの講演とグループディスカッション。「問いの立て方」については(くわしくは書きませんが)とても感銘を受ける内容でした。
ざーっと書きましたが、ひとつひとつの講演会はもっと気づいたことがあります。どれも宝物のような言葉でして。経験が言葉になっている、という印象を強く感じました。本当にいい研修でした。ありがとうございました!
私自身、できてない部分があって、ひとつひとつ解決をしながらいこうと強く思いました。

2013年10月21日月曜日

輝いている姿

ここ最近、ちゃんくすに来られている方々が、自身の活動の成果発表をするのを2つほど見ました。ひとつは人前で踊ったり、歌ったり、せりふを言ったりする演劇。もうひとつは空手です。いずれの種目もまったく関係ないのですが、このふたつに共通しているのは、子ども頃から「やってみたいこと」に従事していることです。
彼ら彼女らが学生時代は、いずれも学校になじめませんでした。授業を受けない、学校で落ち着きがない、と言われては、学校にいかない、いけない日々もありました。しかし、彼ら彼女らは、自分のやってみたいことを見つけています。自信のないようなことも見せず、凛とした態度で演劇や空手に向かっている姿は本当に集中力のあるかただな、と思っていました。
いずれにしても、皆さん輝いていたなぁ。

2013年10月2日水曜日

灯ろうを描きに行きました!

11月3日に三原では「浮城祭」というのが三原駅前一帯で行われます。この前夜祭の2日の夜に毎年行っている「あかりプロジェクト」をします。今日は、ちょっと遠方の高齢者のデイサービスに灯ろうを描きに行きました。私とスタッフ1名、高校生ボランティア1名の3名で行きあたたかく迎えてくれました。こちらが準備した材料や道具もあるのですが、そこから先はその場の雰囲気に応じて臨機応変でしたが、短い時間でみなさん熱中して描いていただきました。本当にありがとうございました。

こうやっていろんな人の協力を得ながら何かができるのはとてもわくわくします。仕事と楽しみをいっぺんにできてとても楽しいです。
今年はたくさんの協力を得て、例年の2倍の数の約2,000個を灯します。駅前広場だけでなく、いろんなところに置けるように現在調整中です。ぜひともみなさん11月2日の夜は三原駅前でお過ごし下さい。

2013年9月30日月曜日

作業チェックコーナーin神辺

実は昨年度は行かなかったので、2年ぶりとなる作業チェックコーナーに行ってまいりました。場所は福山市神辺町。福山東ICから車で10分くらいでして、田畑も多いのですが、福山への通勤圏内ということもあり、スーパーや大型店もある街の福祉祭りで広島県作業療法士会ブースの運営を今日一日してきました。
作業チェックコーナーは、生活の中でしていることを書いてもらって、それが義務的か、意欲的か、というものを聞いて、日常生活のしていること(作業)のバランスをチェックするものです。義務的なことが多いと、病みそうだし、意欲的なものばかりだと、自己中心的になりそうだし。バランスが大切ってことを振り返ってもらうような質問紙です。

福祉祭りというと、以前は少し援助が必要な高齢者や障害者の方が多かったのですが、介護予防がさけばれ始めるようになってくらいから、元気な方の発表会、お子さんや家族連れの多世代交流、地域のお祭りという感じになってきました。多くの市町は行政の予算で行うので、年々縮小傾向のところもあれば、逆に充実するようなところもあります。今回行った神辺は初めてでしたが、なんといってもブースが多くて驚きました。障害者の福祉的な施設、高齢者の施設、幼稚園や保育所、白バイやパトカーなどの警察や消防、自動車学校、社会福祉協議会などの行政組織などなど様々な街の機関が集まっていました。どちらかというと、市民祭りっぽかった。さすがに「福祉を高めよう」が合言葉だけあるのかな。

そんな地域での作業チェックコーナー。多くは高齢者の方がブースに来られましたが、やっていることは本当に「畑」「田んぼ」「農業」が多かった。そしてみなさんの元気で個性あふれる作業が多かった。
「はみ焼酎(いわゆるハブ酒)」を作っている方は、飲めば風邪はよくなり、傷に塗るとすぐに治り、病院に行ったことはこの数十年間ないと。ちなみに、この方は未だにしている畳屋さんは、現在はほとんどは発泡剤に変わっている「床(とこ)」を、いまだに「わら」から作っている畳屋さんをしているとか。
昔、農業試験場で働いてた方が、その仕事のせいか、退職しても田んぼを見て周ると害虫にやられそうな稲がわかり、伝えていくうちに、だんだん皆さんの方が詳しくなって稲の病気のない地域になったこと。
年齢は98歳の義理の母がいまだに畑をがんばっているから私もやめられんのよー、と嘆く70歳代の女性の方。
時刻表が好きで、電車に乗りたいので、学校をサボって電車に乗ったら連れ戻されるんよー、と笑いながら話す高校生。
昭和3○年の同級生のつながりが今も強くて、いろんなことが重なってくじけそうになったときに、そのお友達に支えられたおかげで、今はとっても活動的な女性の方。

いろんな生き方があって、その人なりに歩んでいるのがわかることがいいと思うし、そこから自分にとって、何をすることが大切なのかが一緒にわかるように感じています。

他のブースは、脳年齢、体力、瞬発力など、数字に置き換わるものが多い。数字はうそはつかないし、それはそれで必要だけど、作業チェックコーナーのようなアナログな感じのものもひとつはあってもいいかな、と思う。

最後に「私たちは作業療法士という仕事をしていて、「できるようになること」がとても大切だと感じて、こういうことことをしているんです」とリーフレットをお渡しすると、多くの方は「面白そうな仕事じゃね」と返してくれる。

久しぶりの作業チェックコーナーは、笑いの多い1日でした。お疲れさまでした。

2013年9月25日水曜日

経済レポートより

9月20日号の「経済レポート」にみはらまちづくり兎っ兎(とっと)の小川和子さんが表紙を飾っています。経済レポートのような企業向けの雑誌に市民活動が表紙を飾ることに驚いたのと、一緒に仕事をする機会があってとても光栄に感じました。内容は東日本大震災への支援をする中で、地域も大人も子どもも変わっていくこと。小川さんからすれば、震災に限らず、人が社会のためにする活動(社会貢献)は、未来に続く旅をしているようなものだ、と読み取りました。
少し前ですが、高校生が中心となって災害派遣ボランティアをしている団体の活動報告会を聞きに行きました。もちろん、引率する先生もいるのですが、基本的には自分たちで決めて、自分たちでお金を作って(大部分は寄付活動です)、自分たちで行くものでした。それぞれが集まってすること、それぞれが自分の地域でひとりでできること、などが報告されていました。ある方は、自分の文化祭で活動報告をする方、ある方は、自主防災組織に入っている方。いろいろな形ではありましたが、いきいきしていました。

私は作業療法士でして、作業をつうじて人が健康になったり、幸せになることを促進しています(ちょっと大げさかな)。対象は個人だったり、町内会だったり、地域だったりいろいろです。ひとりひとりのやってみたいことは少しずつ違うけど、集まってみれば同じ方向に進んでいるような活動を応援できたらなぁ。

社会貢献というととっても大きなくくりだけど、ひとつひとつは物語があって、それぞれが素敵だったらいいですね。そんなことを小川さんの活動を読んでて感じました。ありがとうです。

2013年9月23日月曜日

ある運動会で

久しぶりの投稿になります。約1ヶ月ぶりです。忙しいのもあるのですが、この夏はさすがに少しばてていました。夜に書く作業が他にもあって、なかなかブログ更新まで至りませんでした。

さて。先日ですが、ある学校の運動会を見に行きました。ちゃんくすに来られている方々が数名いらっしゃるのと、相談で運動会の練習で言われる一言に傷ついていて気持ちが入らない方が相談に来られたこともあり、多少の心配もあり見に行きました。知っている人がいると運動会の見方も随分違うものでして、見ているこちらがハラハラドキドキで見ていました。

いよいよ気持ちが入らない方のプログラム。生徒全員で円陣を組んで掛け声をだしたり、みんなでハイタッチしながら健闘を誓っていました。練習ではうまくいかなくて、なかなか大変だったようです。難易度の高いプログラムでもあるので、失敗も多く、ケガをする人もいます。そんな中スタート。
序盤はまだなんとかやっていたのですが、次第に難しくなっていきます。
見せ場の一番難易度も高いところに差し掛かると、こちらも緊張です。そんな中、その方はやり切れることが出来ました。

練習のときは、そのプログラムがどうしても出来ないらしく、同じ立場の生徒さんに言われた一言で悩んでいる彼も、本番でできたことがうれしかったのでしょう。プログラムの最後になってようやく笑顔が見えました。こちらは一安心でした。

練習のつらかった体験が、すべて楽しかった作業に変わった瞬間です。こういうことをつなげながら、次のチャレンジも応援しようと思います。

2013年8月22日木曜日

夏休み宿題塾とサッカーゲーム大会と将棋大会

今週は本町で夏休み宿題塾をしています。この活動は、県立広島大学作業療法学科3年生の地域作業療法学の授業の一環でもあります。地域のニーズにあわせて学生とちゃんくすでプログラムを企画するものです。活動場所は本町の活動センターでもある「いろは」。地域の住民が雑貨屋さんだった場所を住民の手で改装をしてできたサロンです。いろんな人に「いろは」を使ってもらいたい。子どもたちに活動の場所を。お隣のサッカーミュージアムの館長さんは、いろんな人にサッカーミュージアムを知ってもらい資料を見てもらいたい。いくつかのニーズを掛け合わせた結果が、今回の宿題塾だったり、サッカーゲーム大会でもあるし、将棋大会(これは学生のニーズ)でもあります。
本町の方々の協力がとにかく大きいです。どんなに良いことをしていても、消費する人がいないとそれはいいことにならないことも多いです。お子さんが外出をして、いろはまで来て、ドアを開けてくれないとスタートできません。毎日行われる夏休みのラジオ体操のときに広報用のビラを配っていただいたり、回覧板でまわしてくれたり、街の掲示板に貼ってもらったり、直接行くように声をかけてくれたり。住民の方が、「自分も貢献するんだ」という気持ちが形になって(作業になって)、日常生活の中に、宿題塾を取り込んでいただけました。
ちゃんくすの理念の中に、年齢、性別、障害のあるなし、に関わらず参加する機会を作る、という文言があります。今回は、学生、子ども、保護者の方々、まちづくりに参画する住民、活動をするちゃんくす、という多くの人たちが混ざり合っています。交流が生まれれば、また何かが生まれるかもしれません。次が大切だなーと思っています。
写真は今回のコンセプトが分かる一枚。サッカーミュージアムの館長さんは仕事に。大人と子どもはサッカーゲームに興じています。こういう感じが好きだなーと。

2013年8月15日木曜日

やっさ祭りとちゃんくす

やっさ祭りも終わりました。ちゃんくすとやっさ祭り。昨年は「トイレ掃除隊」を結成して簡易トイレのあまりの汚さに驚愕しましたが、今年の活動を少し紹介します。

ひとつめは、今年は、高校生の活動としてめん吉さんで調理の方法を4月から教えていただいています。これは、職場実習という形でしております。このやっさ祭りでは、その活動の成果を出すべく、5名くらいでお手伝いをしました。盛り付けたり、調味料かけたり、品だし、呼び込み、料金の受け渡しなどお店で行うソーシャルスキルのほとんどは屋台で出来ます。どうやっても相手の顔見て指示や商品を出さないとわからないし、人は多いし、暑いし…と不利な条件もたくさんですが、それを、めん吉の人たちの中で解消していけていい感じでした。

ふたつめは、ゴミへらし隊でリユースカップの回収のお手伝いをしました。こちらは主にちゃんくすでもボランティアが初心者の方を対象に、社会参加の経験をさせるべく行いました。だいたいは中学生の方々でお昼に行いました。リユースカップとは、ビールが注がれるカップを100円のキックバックで回収していくエコでクリーンなお祭りを目指して、エコレンジャー隊が行っています。「カップの回収こちらですー」という声だし、100円を渡して「ありがとうございました」。これができれば参加できるし、すでに数年間行っていることもあり、大人たちの支援も多くあります。

みっつめは、毎年のように行う、人にやさしい祭り委員会への協力です。この委員会は誰もが街のイベントであるお祭りを楽しみたい、というコンセプトの元、踊りチームの結成、花火への同行支援、人にやさしい観覧席の設置、手話や要約筆記ボランティアの調整などなど…。参加者も多く、スタッフの数も半端なく、暑い時期の開催ですのでとっても飲み物やら冷たいタオルやら…とにかく大変です。私は副委員長でして、委員会などの出席、調整などなどで動きます。実際は学生ボランティアががんばってくれますので、こちらは一緒に考え役です。やはりこういうイベントで学生は学んでいくことが地域にとっても学生にとっても大切だと思っています。
昨年度行った「トイレ掃除隊」は、この人にやさしい祭り委員会に取り込んでいただいて開催しました。

とにかく、たくさんの人たちの中で行う作業です。ある人は、お店のお手伝いで働く実体験、ある人は、ボランティア初体験、ある人は踊りを楽しむ…お祭りという街の大きなイベント(街を象徴する作業)に関わると、作業を達成しながら、多くのつながりが持てます。多くの人がお祭りにはボランティアで参加します。ぜひ。みなさんもご参加下さい。

写真は、今年作った「ちゃんくすTシャツ」。めん吉さんとのコラボでデビューしました!街のどこかでお会いしたら声をかけてね。

2013年7月29日月曜日

お祭りをみんなで楽しめるようになること

今年もやっさ祭りがやってきました。赤いスタッフTシャツもおなじみになってきました。人にやさしい祭り委員会の目標は、お祭りを楽しみたいという当たり前のことが誰でもできるようになること。です。人にやさしい祭り委員会はいくつかのイベントを持っています。

参加者みんなでお祭りを楽しむための交流会は2回します。人に慣れること、踊る感覚を思い出すこと、みんなで楽しむためにスケジュールを知ること…予行練習しておかないとわからないこともお互いにあります。そうして、「明日にかける橋チーム、deafの輪チーム」で踊ること、花火を一緒に見に行くこと、ができるようにしています。
人にやさしい観覧席を作ることで、人が多くて見えない踊りをまじかに見ることができるようにします。
要約筆記や手話通訳をすることでアナウンスを文字情報にして提供することで、耳が聞こえなくてもお祭りのメインであるステージの情報が伝わることができるようになります。
授乳しなければいけないお母さん方に授乳室を作ることで、お子さんのいるご家庭の外出ができるようにしています。
今年はトイレ掃除をして特に洋式トイレを掃除することで、和式トイレができない人でも快適にトイレをしてお祭りを楽しんでもらおうと思います。

ひとりではできません。すべての人がまちで楽しめるようにするために、ひとりひとりができることの積み重ねです。多くは県立広島大学のボランティア部の学生がやっています。今年は副委員長なので、少しこういうことを楽しみながら今日の交流会を終えることが出来ました。

そこで活動できることもありがたいなーと思いました。

2013年7月25日木曜日

夏休み宿題塾in本町

今日は現在計画中のイベントの話。激しい雨が降った数日のため、三原市内の小中学校は多くは、実質今日から夏休みです。昨日は、ちゃんくすで夏休みの過ごし方や目標をみなさんで共有したのですが、最近の学校の夏休みは忙しそうです。チャレンジウィークで1週間は就労体験。部活もあり、午前中はほとんど学校へ。夏休みも最後の週は2学期が始まっているようです。42日間の長い長い休みかと思いきや、本当にお休みは長くて3週間くらい。私の小学校の頃なんて、母の実家のある長崎に2週間くらい行って毎日海に浸かっていた記憶しかありません。

決まって最後にしなくちゃいけないのは、夏休みの宿題。感想文、ポスターを作る、自由工作、自由研究、夏休みの友、絵日記。たくさんあって最後の最後に本当に夜な夜なやっていました。

この夏はいつもお世話になっている本町で県立大学の学生とイベントを企画しています。夏休み宿題塾in本町。このイベントは、お隣のサッカーミュージアムをしている方へのニーズ調査、インタビューがスタートです。隣の活動センター「いろは」とサッカーミュージアムで共同企画をしたい。ここからスタートでした。お隣の「いろは」さんももっと活動のメニューを増やして、開けられる日を多くしたい。というのもありました。学生やちゃんくすにできることといえば、小学生や中学生に遊びや勉強を提供できることかな、ということ。サッカーミュージアムとの連携では、ひとまず本町で出来ることといえば、ウィニングイレブンやサッカーのボードゲーム、それなら将棋もするかと学生の趣味?も取り入れて将棋大会。学生のやってみたい英語塾(前やっていたらしい)。ちゃんくすの役割はもっといろんな人に来てもらうための広報としかけ作りと活動の場作り。

そんな感じでやってみるのが、夏休み宿題塾in本町です。自由工作を作りたかったら材料と道具を、何作るか決まってなければ相談もできるし、ポスター描くなら筆と絵の具、感想文書くなら本を持ってきて、勉強したければ宿題持ってきて…。息抜きには、途中の水曜日にサッカー大会、将棋大会やらします。

いろんな「やらなくちゃ」の作業を楽しく「やってみよう」の作業にできたらいいなーと。思い出もくっつけば、これで宿題したお子さんが大人になったときに、自分でできることになるかもしれない。そんな期待をしつつ楽しもうかと。

2013年7月22日月曜日

ちゃんくすサイクリング

先週の土曜日はちゃんくすサイクリング部が活動しました。行ける所まで行ってみよう…で始めたサイクリング。ママチャリの方、ロードバイクの方など、計画性のないチャレンジでした。集まったメンバーは全部で5名。しまなみ海道を最初から行くのは大変なので、須波港から瀬戸田(生口島)までフェリー。その後は四国を目指して行こうと。それぞれのペースもあるのですが、平坦な道も多く比較的スムーズに行けました。しかし、橋に登る道はさすがに険しく、ママチャリではきつそうでした。大三島に渡ったところで(出発して約2時間)大きな休憩。柑橘系のアイスを食べてエネルギー補給。次なる伯方島までひたすら自転車をこいで1時間もかからずに伯方島へ。しかし、大三島橋の高低差はママチャリにはしんどくて昼食。すでに時間は13時。暑いし、休憩を取っても、四国までまだ20キロ近くあるし…。しかし、中にはサイクリングが大好きな方もおり、引き返すのを説得するのも大変。伯方島で楽しめることはないかとガイドブックを観たら、美味しそうな喫茶店が。あとは、おとなりの大島の潮見船に乗って渦潮を観るか。でも、潮見船はちょっと時間がかかりそう。ということで伯方島堪能ツアーで喫茶店でスイーツに行こうと。皆さん現金なもので美味しいものを食べようとなるとやる気もアップ。パティシエくんはスイーツの勉強することに。またおひとりはちょうど明日がお誕生日と。こんな偶然も旅にはあるもんだわ…と言いながら行きました。結構な道のりでして、アップダウンの続く道で、途中で本当に着くの?と心配になるほど。でも、着いてみるとまー素敵なお店。テンションはあがり、さらに店内に入ると海を一望できるテーブル。テンションマックスでした。しかも!今まではチョー暑い日差しなのに風がそよそよ、日陰で涼しいじゃないですか。オアシスってのはこういうところを言うのだろうと感じました。バースデーのケーキもパクパク食べてお腹も満たされました。
もう時間も帰る時間。無言でひたすら自転車をこいで帰りました。帰りはかなり早くて予定よりも早く着きました。ただ、一番危険を感じた三原港~須波港までの185号線は嫌だなーと思っていたら、なんと、瀬戸田から三原港への高速船は自転車も積めるというじゃないですか。知らなかった。迷わず、その高速船で三原港へ。全部で約60キロの旅でした。

サイクリングはひたすらこいで目的地へ行くというだけの単純なもの。帰りがけには、不思議と充実感というか、帰るぞーっていう意欲というか、そんなのを感じました。海あり、山あり、坂あり、素敵な喫茶店あり、どれも出会いだったなーと。パティシエくんはケーキの勉強もできたみたいだし、お誕生日の方はかなりがんばってこいでたし、ガス抜きくんは興奮もしたけど、まぁそれも一興。おさめることもできたし。

暑い夏の始まりのちゃんくすでした。

2013年7月16日火曜日

家具屋さんの工場をミタ

今日は来週に予定している市内の家具を作っている会社見学の打ち合わせに行きました。三原市内で家具を作っている工場はあるのかもしれませんが、この会社は船舶家具…船に設置されるイス、ロッカー、机、棚などを作っています。船でも旅客船や貨物船で大型の船に設置される家具です。正直なところ、船舶家具なんてどれくらい需要があるのだろう?と思って行ったのですが、これがすごい!広い敷地に多くの木材加工、スチール加工、縫製の機器がならび、多くの家具が作られていました。考えてもみれば船に乗せる家具なんてどれも規格が違って当たり前で、既製品ではかなわないものを作っていました。船は特有の揺れ、エンジンの振動だけでもものすごくあるわけでして、そういった特殊な構造をした物も見ることができました。
中国地方には、こういった船舶家具を作っている業者は1つしかないらしく、独占しているようなものですが、海外…韓国、中国、台湾など安価で作る業者におされているそうです。
打ち合わせをさせていただいた常務さまいわく、自分が作ったものが世界を渡っていくことを創造しながら作りなさい。今ここにあるものが、世界を旅していって、座るイスに癒されたり疲れをとったり…その基本を支える仕事をしているんだな、と思うととてもやりがいのある仕事だなと思いました。
大きな企業に就職する傾向が強く、非正規雇用も多い世の中。こういった職人の技みたいな仕事で、やりがいのある仕事が地域から世界に出て行っているかと思うと、わくわくしました。本番は来週のための下見でしたが、私が勉強になりました。ありがとうございました。あっ。社長さんが差し入れていただいた缶コーヒーがめちゃ美味しかった。というか嬉しかった。

2013年7月14日日曜日

軽トラ朝市と子どもオリンピック

今年度に入って三原駅前市民広場でちゃんくすが主催する子どもオリンピックは軽トラ朝市といっしょに活動しています。今日は、夏の日差しの中での駅前広場でのイベントでした。
ちゃんくすには、とても豊かな作業があります。年齢や学歴によらず、ひとつのことをするととことんする方々が多いです。スイッチが入ると、手段も選ばずにする人もいます。それが、社会のルールにのっとっているかと言うと、ちょっと自信がないときもあります。でも、その作業はとても魅力的だし、周りを豊かにすることも多いです。
いろんな人にそういうことを知ってもらえば、周りの人も協力してくれます。だから、できるだけ顔と顔をつき合わせる形での交流ができるような機会を作っています。それが、子どもオリンピックと軽トラ朝市を一緒にしている大きな理由です。
駅前広場っていう場は、さまざまな交流を生み出す場なのだと思いますし、そう在りたいと感じています。子どもと大人、農家と消費者、団体と団体。人と人だけではなく、いつもやっていることを他の人と共有するだけでも楽しめたり、人生が豊かになったりするのだろうと思います。
今日は農家さんにたくさんの野菜をいただきました。これもあげるけ、彼に調理してもらえばいいよ。これも焼いてみたらちょっと違う楽しみ方もあるよ。農家さんならでは食材の活かし方を知っています。見た目はちょっとちゃらいですが、調理に一所懸命の方もいます。いろんなことが混ざり合えるようになればいいなぁと。課題も多いけど、駅前広場は可能性を持った場なのでしょう。でも、せめて影があったらなぁ。もう少し快適に過ごせるのになぁ。暑すぎるよ...。
写真は、そんな農家さんの気持ちも入ったホイル焼き。美味しかったですよ。

2013年7月10日水曜日

サッカーミュージアムにて

本町にはサッカーミニミュージアムがあります。以前、このブログでも紹介しましたが、長友の日本代表のユニが展示されたり、サンフレの西川ゴールキーパーの手袋が展示されていたりと、とにかくサッカー通にはたまんない場所です。今日は、その主宰者の方に学生さんと一緒にインタビューをしました。学生は県立広島大学の学生でして、今年一年本町で一緒に活動することにしておりまして、インタビューをしてまわっています。
学生さんがインタビューをするのと、これまた私はCOPM(カナダ作業遂行測定)というのをしました。これはその方の「やってみたいこと」とか「困っていること」を話し合いで明らかにして、大切な度合い、上手くできている度合い、満足している度合いを10段階で本人にスコアをつけてもらうものです。単純なものなのですが、点数がつくこと、関わった度合いに応じて点数が変化していくこと、何よりもその方と私の間で何か必要なことで、何をしていきたくて、そのためには何をしなくちゃいけないか、がわかります。
主宰者の方とお話をしていると、さすが自分の考えがあって私財を投げ打ってまで改装してミュージアムをしているだけあります。いろんなこと(作業)をしていました。ただお客さんを呼ぶのではなく、自分のやりたいことを形にしているなと感じました。やってみたいことの規模が大きいので、いろんな人が関わっています。地域のこと、現在の将来のサッカー界のこと、街のこと。こういう方とお話していると、自分の活動の幅の狭さというか、そんなのを感じます。
お話を聞いている中で驚いたのが、自身のサッカーの歴史である、高校サッカーの新聞を全部とじてひとつの冊子にしていること。ページ数は1,200ページ。私の生まれる前からのサッカー部の新聞がつい最近のまで1つの冊子になっています。ひとつひとつが積み重なると、重みを感じます。きっと、この中に出る高校のサッカー部の卒業生は、懐かしく思うのと、きっと大事に思われていたんだなと感じるはずです。とにかく素敵でした。やはり、地域で生きている人は違うなーと感じました。

写真はそのミュージアムの一番目立つところに貼っていたもの。中学生の県大会の組み合わせ表。三原の中学校は赤で書いていて、これまたいいじゃないですか。

2013年7月2日火曜日

瀬戸内の島の特別支援学校相談日でした

年間数回ですが、瀬戸内に浮かぶ島にある特別支援学校に作業療法の相談日として訪問しています。今日はとても天気の良い正直ドライブ日和。しまなみ海道を車で行くこと三原から約1時間。因島の入り口にある特別支援学校です。

この学校は、以前は地域の小学校として使われていました。学校としてはめずらしく借地に立っています。今からなんと130年くらい前、地域に学校が無いことを懸念した地元の人たちが寄付金を集めて土地を買い、整地しそこに教育委員会が学校を建てたのが始まりだそうでして、その名残で運動場の端っこには未だに130年前に寄付金を拠出した人たちであろう石碑が並んでいます。また、地元の名士の方の名前がある部屋もあります。ですので、運動会も特別支援学校の学生さんだけでなく、地元の町内会の運動会も合同で開催されています。

私が担当するのは主に高等部。今日は高校3年生の皆さんと1日時間を共有しました。高等部を卒業するとほとんどの方が就職します。しかし、これまでこの学校から一般企業に就職したのは昨年度が初めての1名です。この数字にはいろんな意味が含まれています。

一般企業に就職する希望がないのか?というとそれは違います。多くの方は希望を高等部の最初の頃には持っています。しかし、卒業が近づくにつれて次第に無理なことに気づきます。
ひとつは、一般企業に就職する場が無いことです。島には企業がありますが、多くは造船関係や農業や漁業です。造船関係はいろんな企業がありますが、普通でも雇用がありません。また、重労働でも知られており、なかなか障害者が出来る仕事か?と言われると難しいのが現状です。
農業や漁業も求人はほとんどありません。普通高校を卒業しても就職は多くの方は島を出て就職しているようです。

では、島を出て就職しようとすると、今度は通勤が出来ません。公共交通機関で本土に行くにはバスですが、これが最寄のバス停から尾道駅まで約45分。尾道駅から公共交通機関で行けるような場所に会社があればいいのですが、これが障害者が雇用されている企業の多くが郊外にあり、なかなか会社にたどり着けません。送迎ももちろんありません。

原付バイクで島からしまなみ海道は無謀な旅でして、毎日通うのは普通でも難しいです。自動車免許を取得できれば一番良いのですが、これも難しいです。能力的には免許を取得できる方でも、なかなか現実には免許を取って運転して約1時間の道のりを通勤するというのを考え付きません。

そもそも、島からほとんどの方が一人で出かけることがない状況で高等部まで育ちます。あったとしても、ご家族の自家用車で移動しますから、ひとりで出かける経験も乏しいのが現状です。

では、生活そのものを自宅を離れて暮らすことも考えられるでしょうが、これもなかなか踏み切れませんし、グループホームもほとんど空きがありません。来年4月から通うので、10月くらいからグループホームを探すといっても、今すぐにグループホームに入りたい人もおり、4月には埋まっている状況です。将来はいるであろう人にグループホームが提供できるほど資源はまだ潤沢ではありません。

現実を考えると、その人がやってみたいことを達成するには、たっくさんのバリアがあります。制度や施策の構造的なバリア、個人の背景的なバリア、物理的なバリア、心理的なバリアがあるように感じます。3年生になると希望することもできなくなるような、そんなことにならないようにする地域が必要だと感じました。島だけで、特別支援学校だけで、教員だけで、町内だけで、企業だけで、行政だけで、考えるのではなく、みんなで考える課題だなぁと思いました。

駅前にあるちゃんくすです。この立地を考えるといろんなことができるかなと。

2013年6月28日金曜日

ワンライトさんの職場訪問

久しぶりになってしまいました。ブログの更新です。今日から日本作業療法学会が大阪で開催されています。が、今年は参加せず三原でしこしことやっております。
 今日は福山にあるワンライトさんの職場訪問をしました。ワンライトさんは印刷会社。伝票印刷が主ですが、6年前からはいろんな物への印刷を行っていて、キーボード、のれんなど立体のものにも印刷できる設備を導入して、さまざまなチャレンジを行っています。また、この会社の社長さん高橋さんは広島県中中小企業家同友会の障害者問題委員会、バリアフリー委員会の委員長をしており、障害者を雇用している企業でもあります。

ちゃんくすからは、高校生ら6名で参加しました。印刷業とはどのような仕事か?という単純な動機で見学に行ったのと、3月に行われた就労体験報告会での特別講演をお願いしたこともあり、一度は行ってみたい企業とちゃんくす一同思っていたからです。

いつも見る新聞の中に入っている広告がどのようにしてできるかを、ひとつひとつ丁寧に教えていただきました。印刷をする会社は印刷ばかりしていれば成り立つ商売か?といえばNO「いいえ」です。お金の計算をする人、デザインを決める人、印刷する人、ダンボールを作る人、運送する人、電話での応対をする人…などなどたくさんの仕事があります。ひとりひとりがすべて同じ人だったら、この仕事はできない。ひとりひとりが違って、得意なこと、苦手なことがあるから会社は成り立っている。何か1つでいいから、自分ができることを探しなさい。

私たちの仕事、ちゃんくすのミッションは、やってみたい作業が出来るように支援することです。しかし、就職とか学校とかでの支援をしていると、ひとりひとり違うはずなのに同じようなひとになりなさいと強要しているように感じます。

今日の職場訪問はその間違いを感じることが出来ました。やはりひとりひとり違っていいんです。

見学は結局終了は15時30分くらい。みなさん疲れもあったろうに、しっかりとついてきていました。お疲れさまでした。

2013年6月11日火曜日

斉藤工房で…

今日はすごいことが起こっていることを知りました。

斉藤工房への注文が舞い込みました。近所でお店をしている人でして、スピーカーを先日納品しました。その方がいいCDプレーヤーを教えて欲しい、と要望がありました。斉藤工房としては見積書などを持参し営業。説明すると「良し。じゃぁこれでお願い。」と注文をいただきました。そこまでは、普通の流れですが、そこからがすごい。

その方は斉藤工房がNHKニュースで紹介されたときに見ていて、真っ先にちゃんくすに飛び込んでこられた方でした。スピーカーを見ては「すごいなー。」と言われていました。この方、昔ちょうどPPMが流行したときが青春時代。ステレオにこだわり、大きなアンプとスピーカーを持っていました。しかし、サラリーマンになってしまってからはほとんど使われず、お蔵入りになった状態だったそうです。

月日は流れてそれから多分40年くらいに斉藤工房の出現です。「またやってみようかな」と思い、お蔵入りになった大きなステレオのアンプを出し、昔聴いていたLP版のレコードを出し、CDもたっくさん出したそうです。当分やっていなかったギターも出してきて…40年前の自分の作業をまた始めたそうです。

まさか、作業がこういう形でつながるとは思いもしませんでした。この方にとっては、時を越えて意欲というか、やる気スイッチが斉藤工房(の作業)が押されたのです。こうやって作業が中心で地域の人と人がつながり、人に影響を与えることができること。本当にすごい!と思いました。

やはり、やっていることを人に伝えるってもんです。先日、「今でしょ」の林修さんが言っていましたが、「夢は語らなきゃ損だよ。」。作業はこうやって人に影響を与えるんです。

写真はその出てきたアルバムに(Brothers four)にサインをしてもらったものだそうです。これも、ずっと倉庫に眠っていて、この(斉藤工房の)作業との出会いで出してきたそうです。往年のバンドで学生時代によく聞いていたLP版。つながるもんですなぁ。人生は。

2013年6月1日土曜日

ナミねえに会ってきました

昨日は、神戸学院大学に授業をするのと、斉藤工房のスピーカーの納品をするので車で神戸まで行きました。神戸といえばスイーツ。スイーツといえばパティシエ。ちゃんくすのパティシエくんも今や、修行中です。神戸にはプロップステーションという社会福祉法人があります。障害者という呼び名ではなく、チャレンジド、挑戦する人を応援して社会参加を促しています。平成23年12月に三原でフェリシモさんの方を講師にお招きして障害者就労支援施設の製品をフェリシモさんの作家さんが、デザインに取り入れて製品化して販路拡大をしているという話をうかがいました。その仕掛け人がナミねえさんこと竹中ナミさんです。その前から活動は時々見ていたのですが、とにかく企業とつながり、稼ぐ事業をやっていました。いまや、NHKの委員だったり、春の園遊会に招待されるは…とその活躍ぶりはテレビでもよく拝見します。神戸に行くので、ダメもとと思って会えませんか?というコールにOKをいただき、会ってきました。
私は、企業と作業所をつなぐ原動力と具体的な策はあるのか?ということが知りたかったのですが、それをはるかに超えたエネルギーと作戦と心臓(ハート)とおしゃべりでした。企業とつながるのではなく、どうすればもっとより良い社会を作るために活動できるか、どうすればチャレンジドの方々の個性を社会に活かせるか、どうすれば問題解決に向かえる人材を役割を持って社会の中で仕事が出来るか。そういう戦略の中で活動していました。何もないところからのスタート、娘さんとの出会い、いろんな個性ある人との出会いと、社会のつながりにくさに対する驚き。そのやり方には多くの反対意見もあったようですが、それでも続けていって、今やいろんな人材を社会に送り出しています。
「よい子は真似せんほうがええで。」とご自身が言われるように、既存の社会制度ではナミねえさんの戦略はできません。企業と付き合うのではなく、企業の中のひとりの人とつながり、企業を巻き込み、社会貢献を果たしながら、個人の幸せを達成するということをやっていました。
渋滞で遅れていったにも関わらず、なんとま90分もお話が出来て、また力がわいてきました。
ちゃんくすの方向を考えることが多いのですが、このまま進んで行こう、と感じました。「よい子は真似せん方がええで。」。私は真似はできませんが、私なりにやってみようと思います。つくづくですが、やはりちゃんくすは支えられているなぁと思いながら三原に帰りました。
写真は一緒に行って、授業にお招きいただき、斉藤工房のスピーカーをご購入いただいた藤原先生(左)。ありがとうございました。

2013年5月27日月曜日

さつき祭りが終わった

この週末には、土曜日、日曜日と2日間、宮浦公園一帯でさつき祭りが行われました。昨年度から参加しているこのお祭りの意味がいくつかあります。
出店のきっかけが、喰道楽コーナーの責任者だった方が、障害者就労支援の取り組みの中で、ある方の料理を食べて、「これくらいできるならさつき祭りで表現してみたらどうか」と言われ、その方もやる気になって、その方の作業を応援しようとして始まったことです。ただ、出店してみようではなく、この人の作る料理を販売できるような形にしてみたらどうか、が出発点です。

ですので、お祭りの露天のような形での出店ですが、他の出店者がやっていないようなメニューをする、ということを目標にしています。調理に手間はかかるし、ほとんどの食材を当日切っています。

また、材料の多くは、それまでボランティアをしたりしてご寄付をいただくことが多いです。お米も鶏肉もたまねぎも近隣の障害者就労支援施設で購入します。今回は鉄板までお借りすることができました。たくさんの協力がないとできないのも、ちゃんくすの特徴です。

今年のカレーチャーハンも結構手間もかかり、ちょっとパニックにもなりました。あまりの暑さにばてることもありました。しかし、2日間終了すると、「もう二度としない」ではなく「またやってみよう」になります。

従業員も若い人たちでなんとかやりきりました。仲間を強く意識するのが、この祭りでの大きな収穫です。来年はどうなるかな?またがんばりましょう。



2013年5月19日日曜日

本町で史跡ウォーキングしました。

今日は本町の「縁側サロン いろは」さん主催の本町史跡ウォークラリーに参加しました。天候はあいにくの雨雨雨。しかし、参加者は約30名。本町にお住まいの方が講師で、そのガイドの中歩くというものです。周ったコースは、いろは→正法寺→倉田帆布→成就寺→妙正寺坂→鐘撞堂→妙正寺→大島稲荷と厳島神社→宗光寺→一株院(いっちょういん)跡→本通り→いろは。というものでした。途中のお寺には、三原の街を作った浅野家、福島家のお墓があり、普段は見ることの出来ない物をたくさん見ることが出来ました。史跡だけでなく、本町の生活観あふれるネタも多く、自転車やエンジンを付けた自転車(今の原チャリ)を売り始めてたくさん売れていたこと、映画館があって三原では初めてのストリップショーをしていたこと、などなど多くのことを教えてもらいました。あまりの知識ぶりにまさに「先生」と呼ぶべき講義でした。

以前、何かの本で読んだ時に、日本で一番初めの「非営利組織団体」は「神社」や「寺」といわれたのを思い出しました。本町のお寺や神社はほとんど移築されて今の位置にあります。日本のほとんどのお寺や神社もそうなのでしょうね。なぜ移築されたかというと、景気が悪かったので、景気を良くするために、お金を檀家さんから集めて(いわゆる寄付)、それで神社を作ることで資材を買い、雇用を増やし(いわゆる公共事業みたいな)、出来上がった神社には多くの人たちを集まられるような会合や美術展などを行う(集会やイベントをするみたいな)、という形で住民の非日常を提供していました。そうやって考えると、お寺や神社がすごく身近に感じることが出来ました。

あるお寺には、畳をはがすと床下の板に神社の設計図が描かれていて、それは江戸時代の大工さんが描いたもの。そんな物や跡が今も残っていることに驚きました。また、話の中で良く「最近になってここに移った」とかいう言葉が出てくるのですが、「最近」とは明治、大正のこと。多くの出来事は江戸時代より前の話でして、時を越えた時間を過ごしました。

こうやってみると、本町は多くの歴史を感じる物や建物が今なお残る形でたくさんありました。いつも歩く道も、こういう視点で歩いてみるといつもと違う道に感じます。魅力ある町ってこういうことをいうのだな…と感じました。こういうことをみなさんで感じることができればいいなぁ。

ちなみに、今回は県立広島大学の学生さんも参加。こういういろんな人と混ざりながら、同じ風景や知識を得られることがまた良かったです。ありがとうございました。

2013年5月15日水曜日

職場体験 at 整体の巻

今日は職場見学と体験で整体屋さんに行きました。「働く」というイメージを広げるために時々しています。「働き方」はいろいろあるのですが、それは社会に出て…学校を卒業してから知る職業もたくさんあります。もちろん、働き方にはいろいろあることはわかるのですが、自分がどういう仕事にむいているか。自分が人生の大半の時間を過ごす作業はどういうものがあるか、を知るきっかけ作りです。実体験に基づいて職業を決める傾向が若い方には特に強いので、できたら体験してもらうことを目的に行っています。

本日は整体屋さん。この職場を選ぶのも、ちゃんくすのプログラムに、仕事に対する考え方を養う時間があります。その中で、お一人の方が近い将来の進路に整体師を選んでいます。進路を決めるのはとても大切なことですが、整体屋さんはある方のやってみたい仕事でして、今回の体験になりました。

この整体屋さんがとっても良かったです。自身が整体を選んだ理由、年齢を重ねてから資格を取られていたのですが、どんなときでもあきらめなければできること、チャレンジすることが大切なこと、教えてくれる人が近くにいると迷わなくてすむこと。これからこういう業界で歩もうとしている方にとってはとってもいいアドバイスでした。こういうことを地域で学べる環境で、こういう方と出会って本当に良かったなと思います。

仕事=稼ぐ、などありますが、やはり人生の大半の時間を費やす作業。後悔なく選んでいきたいです。

本日、デモンストレーションで整体体験をしたちゃんくすスタッフ。かなり気持ちよかったらしく、いつまでも温泉から帰ってきたようないい顔をしていました。

やっぱり歩いてみるといろいろな作業や作業の仕方に出会うなぁ。本当にありがとうございました。

2013年5月14日火曜日

三原~松江が近いっっっ!

今日はちょっと遠出しまして、送迎で松江まで車で行きました。初の松江道。とても楽しみにしていました。今回の送迎には3月だっけ?2月だっけ?三原から三次の多目的トイレを歩き回ったりして、準備万端でした。ただ、その時はまだ松江道は開通していなくて行けなかったのです。今日はぶっつけ本番の松江道でした。三原-本郷-フライトロード-大和-世羅のフルーツロード-184号線-三次-三次東IC-松江です。これがかなり近い!早い!2時間半で本郷から松江まで着きました。すごかです。本郷からはほとんどまっすぐに松江に行くような感じでして、特に三次から宍道湖までは一直線に道が出来ているような感じでした。路面も良くて、カーブも少なめ。送迎は車いすの方でリクライニングしても揺れはかなり少なく感じたそうです。身体的にも楽でしたこの道。三次から松江までは約90キロ。朝ごはんを食べて、昼ごはんは山陰で(海鮮丼)食べられます。
これまでは、山陽道-総社で岡山道-中国道-米子道-米子-松江というぐるっと周るコースで楽に3時間は越えていたので30分以上の短縮でした。山陰が近くなりました。しかも。無料区間が多いので、かかった高速代は600円×往復。もーこりゃすごい。
若干不便なのが、ご飯が売っていないこと。道の駅はインターを降りなくてはならず…。ガソリンスタンドもないです。混んでいるときはトイレも一苦労しそう。まぁ近くなったので我慢も出来るのですが。お弁当を事前に購入して宍道湖PAでお弁当を広げて食べるのが一番良さそうでした。
ガソリンもハイエースで往復約5000円。ぜひ!日帰り温泉行ってください。

2013年5月12日日曜日

新たな出会い~本町の巻~

今日は夕方から本町を歩きました。まったく歩くつもりはなかったのですが、ひとつ年間計画で行っている企画があって、その下見というか、とにかく現場に行ってみようと思いましてフラッと立ち寄りました。これまでもウォークラリーなどでお世話になっている地域です。かなり歩いています。いつ歩いても小路があり、通りを歩く人とは会釈をし(…というかせずにはいられない)、立ち寄った場所でついついと長話し、意外と多い樹木の色づく姿を見ては季節感を楽しみ、こういう場所でこんなことができたらな…と発見を楽しみしています。今日は歩く計画もしていなかったのですが、ついでの用事で歩いてみると、これまた素敵な出会いをしてしまいました。

これまで、何回も歩いていますが、いつ歩いても開いていないお店らしきものがあったのです。これまでも気にはなっていましたが、まぁいつものこと…と思って、開いていないことに当たり前さを感じていましたが、そのお店らしき所の玄関先で、私が知っている人が話し込んでいるじゃないですか。「あれっ?」と思い声をかけると、中にいる方も知っている方。「え?なんで?」。そう、いつも開いていないお店らしきところは、たまーに気ままに日曜日に開いているお店でして、しかもそれは私が知っている方がやっていました。そこでひとつめの出会い。

何をしているかというと…はあまり詳しくお書きできないのですが、とにかく素敵な活動をされていました。中に入っていくと、時がとまったかのような空間に、明らかについ最近命を吹き込まれたかのような作品達。ちょちょちょっと待ってよー。まだ心の準備できてないんだって。なんていうかな。コントラストがばっちりだったんですね。空間と作品と人の。ここで2つ目の出会い。

奥に入ると程よい広さに畳とキッチン。もうまいったまいった。そして、2階に上がると、そりゃぁ完全な工房です。とことん打ち込めるだけの材料と道具と空間。私はよく靴フェチとよばれるのですが、なぜかいつも視線が下に向きます。猫背なのもそのせいだろうと思います。その2階の床がとっても暖かくて、人が何十年間も過ごした後がくっきりと残っていて、それがまた暖かいのですよ。足元からじわーっとくるんですね。これが3つ目の出会い。

そこで長話をして、次には小路を歩き、駒が原の方へと歩きました。本町の面白いところは、メインストリートからたくさんの枝のような道があることです。道が先にあった、というよりも、建物と建物の間に道が出来たような感じなので生活観があり、ごはんの支度のにおいもしてきます。夕方の5時を過ぎた時間なので近くの小学校で遊んでいた子ども達が自転車で帰っていました。その姿が、また…ノースリーブのシャツに裸足で自転車。おいおいまだ夏じゃなかろうが…と思いながら歩いていると、裸足で自転車乗っていることを自慢げに話します。裸足で雑草も抜きます。なんだー。このタイムスリップ感丸出しの少年は。暗くなる前に帰るようにね、と言うと「それくらい、知っとる。」と返されました。まいったまいった。ここで4つ目の出会い。

今日はサッカーミュージアムが開いていたので、ここでも少し長話。広島県のサッカー協会の広報部長さんなので、今までの多くのチケットやらお土産があります。すでに何度も行ったことはあるのですが、今日始めて知ったのは、1993年5月15日のJリーグ開幕戦のチケットがあること。この日は歴史的な日でして、私は福岡で実習中でテレビで観戦しました。そのブラウン管の中の世界を実際に体験した人が本町にいるとは。ここで5つ目の出会い。

長くなりましたが、そんなこんなで本町を新たな出会いを堪能した夕方でした。「歩く」がこんなにいい街はないですよ。写真はサッカーミュージアムにある、現サンフレッチェのゴールキーパーで日本代表(A代表)の西川周作のサイン入り手袋。こういうのを実際に触れるという体験が出来るのもいいですね。歩きたい人はちゃんくすに来てね。ご案内しますよー。

2013年5月11日土曜日

おそるべしきりんさん

今日は子どもオリンピックと軽トラ朝市を駅前広場で一緒にしました。ちゃんくすでは、委託販売のような形で、スワンベーカリーさんのパンを販売しながら、子どもオリンピックでお子さんやご家族の方々と一緒に遊んでいます。これまでも、軽トラ朝市には野菜を委託販売していましたが、他の農家さんもいるし、その野菜を使って調理できないか?と考えて、今回はバーべキューセットをお借りして、その場で購入したものを焼いて食べてみようということにしました。
少し前から、農家さんに出される野菜を電話で聞いて臨みました。まぁなんとかできるか…と思いながらバーベキューセットを出していると多くの方がその周りを取り囲み始めました。そして、自分ならこうやって調理するなーとか、このお餅を焼いたら美味しいだろうなーなど、いくつもの「やりたいこと」が集まってくるではありませんか!その後は、勝手に買い物に行って「これも焼いたらいい」とか、言っていただいたり、こんなんも焼いたら美味しいかもよ、と提案されたり、嬉しい悲鳴でした。

今日は、他にもシャボン玉、巨大プラレール、港町町内会さんの協力でグランドゴルフをしました。最後に軽トラ引っ張り大会。なかなか軽トラをひっぱることもないので、楽しかったです。

今日来られたご家族の中には、お子さんが三輪車を動かして30分くらいかかって歩いてきた方もいました。子どもの散歩と、自身の健康のために歩いて、駅前広場で遊んで帰るそうです。こうやって地域の中で、ご家族の意味ある作業になっていければいいな…と感じました。

三原駅前市民広場は、三原駅前の賑わいのシンボルとしての場所でした。デパートが並び、三原市外からも多くの人が来ていたそうです。もうデパートという場はないけど、にぎわいをつくりたいという意志と、みなさんがいつもやっている作業と、柔軟な考え方をする頭があれば、にぎわいも生まれるなーと感じました。こういうコツコツ感でやっていこうと思います。

しかし、このきりんさん。なかなかいい物だ。

2013年5月7日火曜日

菓子博ボランティア~ハード面のバリアフリー~

久しぶりの更新になりました。とうとうゴールデンウィークも終わりました。明日からいつもの毎日が再開です。この連休中に、私は広島県作業療法士会の活動の一環で菓子博のボランティアを2日間しました。この活動は、いろいろと物議を呼んでいる電動車いすへの対応という形で、作業療法士会が手を挙げてました。そのことは、ここでは置いておいて、私は2日間のボランティアの中でいくつかの視点で菓子博を見ていました。そのひとつにハード面のバリアフリー化があります。

今回の菓子博は旧広島市民球場の跡地で行われています。私は、広島市民球場に数回ではありますが(それでも毎年1回は行ったような)行っていて、ビルとビルの合間の本当に街中でプロ野球というエンターテイメントを楽しめる場でした。その場所がこういう形で再出発したんだなーとひとつ思いました。球場の周辺はいつもごみごみしているのですが、カープ戦のときは聞こえる歓声でわくわくしたのを覚えています。それも、すっきりとしていて、なんとなく寂しさも感じました。

球場の跡地ですので、当然かなりだだっ広い平面で行われています。その球場跡地とグリーンアリーナを結ぶところには、歩道あり、車道あり、ブロックの通路あり…といくつかの段差が生じます。ある場所は平面。あるところは段差に店舗を置くような設計です。そこに、目標80万人の人を約1ヶ月間で来てもらおうというイベントです。独歩、車いす、歩行器、ベビーカー、杖など、さまざまな移動に対応する建物と歩道にしないと、すべての人に満足できるイベントにはなりません。
ハード面では驚きがいくつかありました。多目的トイレ、段差解消の方法です。


トイレはとにかくきれいでした。トイレへのスロープ、オストメイト対応トイレの設置、電気設備や非常用ベルまでいわゆる普通のトイレでした。だいたい、イベントの簡易トイレというと、和式で、狭くて汚くて…が通常ですが、このイベントはかなりきれいなトイレです。水量も多く、勢いもあり、掃除も行き届いていて驚きました。汚物入れも、新聞紙で手作りでして、これまた人が対応した後も感じました。

そして、段差です。球場跡地のほうは、コンテナハウス、テント、パビリオンが設置されていました。コンテナハウスとの段差約10センチでさえも、スロープをつけていました。パビリオンも完全にスロープ設置です。それも簡易ではありません、コンパネで傾斜をつけて、面にはゴム状のラバーもはってあり雨天時も滑らないようにしていました。かなり安心して移動できます。

それから、なんといっても驚いたのが、グリーンアリーナ側の店舗と歩道と車道との段差解消です。約30センチの段差を、なんと、これまた簡易ではなくアスファルトでスロープを作っていました。やや狭いのですが、車いすでも安定して入ることも出来ます。工事したのか!と驚きました。当然、このイベントが終わったら、また工事して戻すのでしょうが、とにかくハード面ではほとんど文句のつけようがなかったです。さすが4年に1回の全国規模のイベント。お金かかっています。んで、それとあわせたのでしょう、車道と歩道のところもアスファルトで段差を解消していました。やればできるんじゃーん。っていう感じです。

所々気になる点といえば、平面に作ったので、電源ケーブル、水道のホースなどを通すケーブル類が地べたをはうことです。解消のための段差プレートとメタルプロテクターも配置していますが、やはり手動の車いすではちょっと大変かなと。まぁこれは仕方ないのですがね。

ハード面のバリアフリーは、いい意味で驚きました。ソフト面は…またいつか。写真がばらばらになっちゃった。

2013年5月1日水曜日

ちゃんくすミーティング

本日はちゃんくすのミーティングデーでした。夕方から2時間半。いろんなことを話し合いました。ちゃんくすの設立が平成22年2月。4年目も、多くの事業が進行中です、若者の社会参加の応援、まちづくり活動を通じて、いろんな人たちが混ざり合う場を作る活動、障害者の就労支援など、活動が多くなり、人もたくさんなほど、情報や考え方が多くなって、なかなかみんなで意思統一も出来ません。ミーティングでは、そんな日常のことを言葉にして話し合って、私たちの活動の方向性を決めています。3月の終わりにワンライトの高橋さんをお迎えして、企業と障害者雇用について語っていただきましたが、その時の言葉が身にしみます。誰一人として同じ従業員はいない。みんな同じ人だったらつまらない。たくさんの価値観を持ってきてこそ、企業は成立するし、いい考えも浮かんでくる。当たり前のようですが、いつも心の中でつぶやいています。だらだらと今日は書きましたが、そんなこんなで4月が終わります。平成25年4月は戻ってきません。また前に進めますように。

2013年4月26日金曜日

みんなで考えなくちゃね

先週末からお菓子博覧会が旧広島市民球状跡地などで行われていますが、その会場に入りたくても入れない人たちがいた。土日祝日は電動車いすでの入場はできなくて、手押しの車いすに乗り換えればOKだそうだ。新聞で報道された範囲ですが、その理由がまたすごい。地震などの災害が起こったときに、車いすの誤操作で車いすに乗っている人の安全が保証できないからだそうだ。災害でなくても、人ごみの中の誤操作で車いすが急に動いてしまうと周囲の人に影響があるからだとも書いてあった。人ごみの中で子どもがはしゃいで当たってくるのはどうするのだろう。危ないからそんな子どもは入場させない、なんて言わないだろう。

とにかく、いろんな制約があって電動車いすの人は入場できなかった。しかも、そのお菓子博覧会に出品している就労支援施設の方も入れなかった。そんな記事が新聞には踊っていても、他のページでは「もてなしの心。全国へ」という活字も見た。この矛盾を全国に発信し、お子さんの参加も多いイベントで、子どもになんて説明してよいかわからないようなイベントになった。
障害者差別禁止法が制定されるかもしれない時期に来ている。障害者が受ける「いやな思い」や「くやしい思い」をしないように解決するのがこの法律の目的。今回の電動車いすの方は、だれが考えてもそのような思いをしたと思います。つまり、今回の件は差別だったと言えます。

今回の場合、みんなが楽しめる作業である菓子博に参加できない、のは、本人の問題ではなく、環境の問題です。環境の問題を変化させることはとても大変です。ある集団が作ったルールを変えなければなりません。鶴の一声で権威主義で変えるのではなく、みんなで変えていかなければ意味がありません。そのためには、みんなが問題意識を持つようにならなければなりません。

ひとりがくやしい思いをしない、作業が出来る世の中にするためには、やはりみんなで考えなくちゃいけないな。と思いました。

ちなみに、この電動車いすの入場制限は、本日をもって撤廃されました。多くの意見がルールを変えることが出来て本当に良かったと思います。

2013年4月20日土曜日

宮崎本店

昨日、三重県は四日市市の宮崎本店という造り酒屋さんに行きました。6月15日に行われる広島県中小企業家同友会の三原支部の設立集会の特別講演にこの会社の社長さんに講演していただくためです。宮崎本店は、敷地面積は約10,000坪。6軒の造り酒屋さんを引き継ぐ形で現在の社屋が形成されています。建物そのものが重要文化財。古いものをそのまま活かしていました。
社長さんが入られると、これまで写真で拝見していたイメージよりも背が高く、瞬間から話し始めるような方でした。とにかく、すぐに本題。どんどん引き込まれていくトークでした。語り口がやわらかくて、人をひきつけるような喋り方。必ずどこかにお笑いを入れる芸人魂。アイデアがあれば、それを形にするような実行力。大げさと思われるかもしれませんが、本当にお話を聞きながらそう思いました。経営者というよりは、地域のリーダーだなぁと感じました。こういう方がしている作業はわくわくしてくるんですよね。本当に。そんなこんなの日帰り三重旅行でした。

2013年4月14日日曜日

学校林~大平山~鉢ヶ峰

今日は昨日お世話になったNPO法人フォレストサポートクラブさん主催のウォーキングに参加しました。NPO法人フォレストサポートクラブでは、この三原の景色を堪能できるルートを整備して、健康や自然の大切さを教えてくれます。
三原駅から車で10分くらいの中之町のちょっと山奥にある学校林というところがスタートです。そこから全長4150m。今日の参加者は、ちゃんくすのスタッフとたぶんちゃんくすで一番小さい会員小学2年生の男の子とお母さんも一緒です。歩き始めて10分もすれば、この4150mを甘くみていたことがわかりました。急な斜面に道がどれかわからない状態。ほとんど急傾斜地です。30分くらいかけてひとつ登りきった!と思うとすぐに降りていって(それもかなり急!)また、急な登り。まー疲れました。鉢ヶ峰に着いたときは、足が棒のようになっていました。しかし、途中で見る瀬戸内海はかなりの絶景。そして、登りきった鉢ヶ峰からは、遠くは空港大橋、三原は本郷町、幸崎町、みはらし温泉、県立広島大学、ポポロ、三原駅、糸崎駅、木原町、尾道、松永、因島、さぎ島、もやがかからなければ四国まで見えるというとんでもない場所でした。三原に来て15年にもなりますが、この景色は本当に見たことない場所でした。道路と線路が海岸線を併走しているので、町が動いているような感覚にもなりました。
ただ、このハードコース。昼食時には、「この道を帰るの?」という意見が多数を占めました。かなりの距離を歩いているので、そこから直に降りれば、三原に帰ることも簡単です。しかも小学2年生にはこれは大変じゃ?と。しかし、まぁ行ってみるか…ということでその道を再び帰ることに。驚いたのが、この小学2年生くん。行きは降りるときに随分手を貸しながら降りたのですが、帰りのときは、ひとりで降りていくじゃないですか。ペースも良く、下ろす足の位置から、手で木をつかむタイミング。「降り方」「登り方」が板についていきました。伸びるのって本当に早いですね。1日のうちにどんどんできるようになっていました。しかも、その小学2年生くんは、昨日も山登りで10キロ。おそるべしです。
帰ってきたら、フォレストサポートクラブさんの山男お笑いトークもあり、おなかいっぱいで帰りました。いやー明日から筋肉痛だ。

2013年4月12日金曜日

よがんす白滝

久しぶりの更新になりました。ここ最近、忙しいのと、春も近づいたので夜していることを朝に移動しようと生活時間を変更中です。
ちょっと前の話ですが、三原市の大和町にある道の駅「よがんす白滝」に寄りました。道の駅といえば農産物を販売したり、地域の特産品を販売したりと、それこそ地域の交流ポイントです。しかし、多くの道の駅は赤字だそうです。そんな赤字を生み出す駅を、企業家が集まってNPO法人を立ち上げ、みんなで知恵を出し合って指定管理を取得した人たちが運営しようとしています。それが、大和にある「よがんす白滝」です。この4月13日(土)にオープンイベントをして盛り上げようとしています。もちろん、お金がそんなにあるようでもありません。自分たちでできることをやっていこう、コツコツとやっていこう、という気持ちが全面に出たイベントのようです。
ちょうど、お昼時にいったら、そのNPO法人を設立したメンバーがいるではありませんか。それも、イベントの準備で、写真にある「きりんさん」というバーベキューセットでドリアみたいなのを作っていました。炭を使わず、ペレットという木材をチップ状にしたもので火が炊けます。灰も少なくクリーンな物でした。そのきりんさんで焼いた物はこれまた美味しい。自然を満喫しながら、手軽にバーベキューが出来て、ゆっくりと遊べそうな道の駅でした。13日は残念ながらちゃんくすも駅前広場でイベントをしています…が、ぜひ大和にも行ってみて下さい。きっと楽しい出会いがあるはずです。このきりんさんが欲しいです。バーベキューしたいー!

2013年4月6日土曜日

成長を見られると…。

4月になって、進級、進学、就職、異動…いろんな環境の変化があります。ちゃんくすを立ち上げて丸3年ともなると一定期間ひとつの場所でがんばってきた方も進学だったり就職だったりと、大きな変化を迎える方がいます。
そんなお一人の方のご家族が、これまでの人生を振り返って親としての自身のことや、息子さんのことを書いた手記を頂戴し、読みました。思い出して書いているのではなくて、そのときそのときに振り返りながら成長を記録しているのと、将来はきっとハッピーになれるというような希望を思い描きながら書いたからでしょう。非常に勇気づけられる内容です。
こうやって、いつでも成長を見守っていられることが、ちゃんくすを始めてとっても良かった…と思います。
ちなみにこの冊子は、どうぞご自由にどなたでもご覧下さい…と言われていたので出しました。

2013年4月3日水曜日

三原~三次。多機能トイレの旅

今日はトイレ調査隊の活動日。島根県は松江市に車いすで行く方がいるのですが、車での移動で必要なのがトイレと、ゴロンと横になれる場所です。尾道から松江までは現在高速道路ができつつあり、この3月に三次から松江まではつながりました。これまでは、遠く岡山を経由して山陽道~岡山道~中国道~米子道~安来道路。。それはそれで早いのですが、どうしても遠回りでした。今回開通した三次~松江線は遠回りせず行くことができます。しかし、三原~三次までは一般道です。そこで、インターネットで調べに調べて、三原~三次間の公共施設での休憩を検討して、今回の調査になりました。もちろん。私は運転手でして、隊長は多機能トイレ博士くん。ナビ専属隊員。記録隊員も含めて4名のチームで行きました。それぞれが、それぞれの仕事をしながら課題を進められるという、なんとも充実感のあるチームでした。

いろんなトイレがあります。というか、使われているトイレと、使われていないトイレ、使い方の間違えているトイレ…。その場所によって、同じトイレでもなんだか違います。重たいドアは開けることが出来ません。すぐに閉まってしまうドアははさまれちゃいます。あまり使われないからといって、ドアの近くに物を置いておくといざという時に使われません。

多機能トイレというのは、基本的に場所をとるし、お金もかかります。現在の建築の中では200cm×200cmが最低必要だとされています。車いすが回転するには150cmの直径のスペースが必要です。トイレには、必ず水をためる貯水槽が必要です。壁に埋め込むタイプも最近は多いのですが、施工の段階からタンクのために壁に穴を掘っておくことが必要です。これがまたお金がかかります。いろんな身体にあわせたトイレはなかなかありません。横になろうと思うと簡易の折りたたみベッドがありますが、これとてひとつ30万円くらい。お金も場所もかかります。

残念ながら、三原~三次までの一般道では、願いかなわずでした。どうしても横になれません。ちょっとしたことだけど、ないと困るスペースです。残念。

またのトイレとの出会いに期待しながら帰ってきました。

2013年3月31日日曜日

師匠に敬服しました

今日は土曜日。スイーツちゃんくすは三原を離れまして、パティシエくんの実習先のお店に行きました。卒業前にお世話になったお礼と、今後の展開を報告しておこうと計4名での突撃訪問。もちろん予約も連絡もなく、ちょっと顔をのぞかせてみようくらいの気持ちでした。
快晴で桜も咲く高速道路で行くこと90分くらい。渋滞もなく到着すると、満開の桜を見ながらのケーキセット。本当に美味しかった。と、そこで実習のスーパーバイザーをしていただいたシェフの登場です。再会を喜ぶのもつかの間でして、すぐにスイーツの話に。実は、パティシエくん。卒業製作は賞をいただいていたので、作った作品の話でした。バイザーの方は、矢継ぎ早に質問をし、それに一所懸命応えるパティシエくん。もちろん私たちはなんのこっちゃわかりません。メレンゲの立て方はどうするのがいいか?どうなると失敗か?うまくできるとどんな色になるか?失敗する原因は何故か?それに答えられたパティシエくんを褒めるバイザー。そうです。バイザーはパティシエくんが正解を導き出せることを知っていて質問をしていたのです。もちろん簡単な質問ではありません。かなりマニアックな質問です。答えられたパティシエくんはそれはうれしそうでした。
そして、これからの職場についての話題になり、バイザーはパティシエくんに言います。「自分がやりたいことはまだまだ出来なくて、まずは、その場のやり方を覚えなさい」「自分のやりたいことは、勤務が終わった後にできるようになるまで、とにかく覚えなさい」「そのためには、こういう態度で仕事に望みなさい」。バイザーからでてきた言葉は、本当にパティシエくんのことを理解していて、彼の将来を見通せるからこそ出てくる言葉でした。
「できるようになること」を応援することは、結構難しいと最近感じています。得意なことを伸ばすには、多くのできないことにぶつかります。それを解決しないと、本当に「できる」にはなりません。パティシエくんが、これからパティシエの道に進むのに、必要なことを今日はあらためてバイザーに教えられました。これらの会話はものの10分程度。たったこれだけで、4月から始まる彼の指南をしました。パティシエくんは、すばらしい人に出会って生きてるんだな。その目撃者になれて、感じることができて本当に良かったなと思いました。ただ、良かったなと思うのではいけません。私もこういう仕事をしているので、こういう言葉が出てこれるような人になりたいと思いました。

今日は、平成24年度最後のスイーツちゃんくす。運良く、今日は余裕のあるプログラム内容。きっと神様はこういう一日を準備していたのでは?と思うような一日でした。

2013年3月27日水曜日

職場実習してます!

この3日間は、ちゃんくすから職場実習ということで数名の方がお弁当に使われるための冷凍食品の会社に行っており、私も引率をしてます。実習をするみなさんは普段からちゃんくすに来られていて、働く経験があまりない方々。まずは経験から…という方から、具体的な目標がある方までさまざまです。仕事内容は、流れてくる食材を並び替えて、冷凍する機械にそのまま入れていくことです。食材がくっついていれば、冷凍したときにつながるのでダメなのです。冷凍食品ですので、当然外気温との差もあるし、食材も冷たいです。それでもみなさん賢明に働かれています。中腰で腰も痛くなるし、本当にしんどい仕事と。しかし、ここで冷凍された食材がみなさんがコンビニなどで買うお弁当に入っているとしたら、ものすごく責任も感じる仕事です。最近は、このような職場には海外の方が働いている場合が多いです。みんないろんな事情で日本に来て、三原に来て、食を支えているんだなぁと思うと、日本はもはや、独自には何も出来ない国になるんじゃないか。そんなことも感じました。実習はあと二日。きっと今日より明日、明日より明後日の一日になりますように。

2013年3月24日日曜日

白井さんキタ━━(゜∀゜)━━!!!!

どうも連日つづく講演会や研修会。本日は白井智子さんを夢キャリアセンターにお招きして、不登校、引きこもり支援の講演会でした。白井さんといえば、思いっきり偏差値教育に君臨する東京大学法学部卒の松下政経塾出身という経歴。しかし、現在活動しているNPO法人スマイルファクトリーでは、その教育を壊していくような、いわゆる個別教育を行い、不登校になったり社会参加ができなくなった方に対して教育の場を提供しています。ホームページには「あらゆる子どものいいところを見つけて伸ばす学校」とあるとおり、既存の教育のワクにおさまりきれない新しい形の学校を作っています。
講演会の前座で話したのですが、実は白井さんは私にとっては目標の人でした。私が大学に勤めていて、漠然と「地域で活動したい」と思っていたときに手にした本「チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える~」に数名の社会起業家の物語が紹介されていたのですが、そのお一人が白井さんでした。
地域で活動を始めようと真剣に考えたときに、私に何が出来る?と自信も何の担保もない自分には、今まで経験したことない「奮い立たせる」というような作業が必要でした。その中で、白井さんの活動は、そのとき(今もですが)に解決しなくてはならない、学校に行けない子どもたちの教育機会を取り戻したい、社会参加ができるようにしたい、というものに真正面からぶつかっていました。
ちゃんくすを設立したのが平成22年2月。白井さんの活動は私の視線の先にありました(ストーカーチックだけど)。そんな私へのご褒美が今回の講演会でした。
内容はまたいつか紹介するとして、白井さんは本当に子ども目線で話していました。まったく知らない私にも気軽に話してくれて嬉しかったです。写真はそんな私が至福の会話をしていたところを撮ったものです(なるちゃんありがとう)。

2013年3月22日金曜日

就労体験事業研修会

今日は、三原市の事業で行われている、障がい者が企業で働く体験をする就労体験事業の研修会でした。第一部は報告会でして企業での働く体験をした方々が発表をしました。「働く」ってことにこんなに意欲のある人たち。それぞれの職場で数日間ではありますが、「できること」を見つけて取り組んでいたように思いました。そこから出てくる自分に対する気づきや、仕事に対する気づき、更には社会に対する気づきをしっかりと語っていました。目標を持って、チャレンジすること。それに社会が一緒にチャレンジするようにしていかないといけないな。そう感じました。当事者と支援者だけがチャレンジするのではなく、社会の…地域のチャレンジです。
そんなメッセージを強く感じたのは、第二部の研修会です。ワンライト株式会社の高橋社長さん。働くってことは、「やってみたい」ことを形にすること。「やってみたい」は考えてもわかりません。思っていても伝わりません。言葉に出して、文字にしてみて初めて「やってみたい」になる。「働く」っていうのは、自分の好きなことからスタートしてみたらいい。ケーキが好きなら「ケーキ屋さん」。パソコンが好きなら「電気屋さん」。障害を持つことで働けない、のではなく、障害があることで働くのに影響がある、ことを解決していくんだ。それにたくさんの人が関わっていけば、地域づくりになる。
私(高橋さん)がしているのは、そんな縁作りをしている。
本当にいい話でした。難しい言葉を使うわけでなく、メッセージが単純で明瞭だったのでストレートに伝わりわかりやすかったです。
自分にできることをコツコツとやっていこうと思う研修会でした。本当にありがとうございました。

2013年3月18日月曜日

春の嵐すごかった。

今日はすんごい大雨と風の暴風雨でした。嵐でした。本当に。
朝は広島県立総合体育館で開催された広島県子ども・若者支援協議会の会議に参加。関わるみなさんが顔の見える関係づくりのための協議会。動かしていくのもネットワークということでいろんな混ざりあいができるといいなぁと思いました。本当にいろんな課の方が参加していて驚きました。

終了後は猛ダッシュで三原へとんぼ帰り。大雨で怖かった。ドリキャチで講演会。遅れていったにも関わらず、みなさん熱心に聴いていただき質問もあり感謝です。個別の関わり方の工夫とか、グループを作るときに気をつけていることとか、そんなことを話しました。

クライエントが中心になって「できるようになる」機会や場を作るときに、どんなことに気をつけているか、どんなことを考えているか。もっと考えて、記録しておかなければなぁと思いました。勢いやら、やりたいようにやらせるだけでは上手くいかないと思うんですね。個別の関わりの部分と、グループでの関わり方と、チームでやっていかなくちゃぁ場作りもできないかな…と。

終了後は、ひとつ相談を受け、今日は県立大学の卒業式でして謝恩会に出席。ところが携帯電話で本日もうひとつ大切な会議があることが判明。いやはや慌てました。参加して本日終了。謝恩会に最後までいられなかったのが心残りです。

ひとまず、資料を整理しておこうと。

WBC。プエルトリコはいいチームだね。ダイジェストで見ましたが、ピッチャーの投球はほとんど低め。キャッチャーがかなり良くて、緩急の使い方は悔しいほどうまいし。セカンドは反応がすごく良くて瞬発力がありそう、ショートも肩が強い。このチームこのまま優勝まで行きそうな気がする。
しかし、残念だなぁ。内川の走塁が取りざたされていますが、難しい状況判断だと思いました。かなりいいスタートだったしね。決まっていたら完全に流れを持ってこれたような走塁でした。何はともあれあっぱれです。キューバも、韓国もアメリカもこれなかった準決勝に残ったんだから。

楽しかったッスー

昨日の土曜日になりますが、日本作業療法士協会のプロジェクトチームの方々がちゃんくすを見学に来られました。内容はさておきですが、自身の活動を紹介するというのは、伝えているつもりですが、自分への気づきも深められます。もちろん、聞いていただいた方々の質問や意見から学ぶことも多いですが、自分で気づけるようになれるのがいいなぁと思います。
ちゃんくすの成り立ち、ミッション、アクションプラン、地域とのつながりなどをお話できました。改めて「ちゃんくすの活動がもっと持続してできるようになるために必要なこと」を再認識できました。立ち上げた当初のミッションへの解決を目に見える形でやらなくちゃ…と思いました。
当然。いろんな所から来られているので、終了後は懇親会。いやはやネットワークができるといろんな刺激もあり、とっても楽しい懇親会でした。ちなみにお店は三原の「真心」さんというもつ鍋屋さん。これがまた美味しいんだな。こんなことってなかなかないから嬉しいひと時でした。

2013年3月16日土曜日

感謝です

斉藤工房の奇跡というか、発信すればかならず反響があるというか。新聞記事を保存できるプレートにしていただいた方がプレゼントに持って来ました。目に見える形で作業ってやっていると、目に見える形で結果もやってくるように思います。そこに人の意識とか「してあげたい」という形にならないものが見えたりしてですね…。とてもハッピーになります。
こうやって地域の人に見守られながら生きていくという活動になるのがとてもうれしいです。今日も、ひとつかんばって作っていました。鈴木事務機さん(本郷にある。4月よりアイテラサポートさんに社名変更)のエコと福祉祭りでも展示しました。本当にみなさん。ありがとうございます。

2013年3月10日日曜日

飯塚ナイツ♪

3月8日(土)と9日(日)は福岡県作業療法学会が飯塚市で開催されていて、講演させていただきました。小倉出身の私にとっては、昔の私を良く知っている人たちの前での報告。まぁ緊張して、声がでなくて最初は焦りました。
作業に焦点をあてた関わりしていると、本人もですがそれに協力する人にもチャレンジが生まれたりして、新しい作業がでてきたりします。そういう中で作業ができるようになると(チャレンジが達成されると)、とてもそのコミュニティの中で満足度があがるように感じます。そういうことをきちんとデータにしなくちゃいけないなーと思いました。また、介入の方法も、もう少し具体的に伝えないと、ただやってきた…、それはそこだからできたことだ的な感じになりそうにも感じました。介入の方法は、最近はちゃんくすでは、10の技能(続・作業療法の視点)で表すようにしようかと勉強会をしています。そんな課題ももらって帰ってきました。
そんな福岡は飯塚。初めて夜の飯塚で懇親会しました。13万人の都市とは思えない人の多さ。驚きました。また、その昭和なこと。筑豊は石炭の産出で有名です。昭和30年代はそれはそれはすさまじい人だったでしょう。どうも、未だにそういうにおいがまだ残る街です。福岡の学会で驚いたのは、とにかく皆さん質問が多いこと。懇親会でもよーけ喋りました。若い人でもバンバン語ってくるのでおいさんも負けられんなと思いました。
もうひとつ驚いたのは、ホテルの横にくっついていたサンエトワールのパン屋さん。その場で食べられるようにテーブルとイスがあるのですが、休日の朝にまさかの満員御礼状態。それも約50名くらいが入る店内です。お客さんは家族連れや高齢者など、近所の人たち。ほとんど普段着で、一家まるごと来てるし、高齢者も一人とかご近所さんとかで来ているようでした。休日の朝はここでモーニングという習慣があるし、地域の習慣の中にこういうお店が入っていることが驚きでした。こういう地域の核になるような場があるといいですね。
学会を運営していただいた方々お疲れさまでした。ありがとうございました。

2013年3月9日土曜日

障害者の雇用について講演会

今月は二つの講演会の司会をします。私も少しお話しますが、二つとも私がぜひともお聞きしたい方々をお呼びしました。
ひとつは22日(金)の三原市就労体験事業報告会です。本日、打ち合わせに行ってきました。ワンライト(株)はどんな素材のところにも印刷をするという印刷会社でして、とてもユニークな発想をお持ちの方でした。この方は、私も入会している広島県中小企業家同友会の障害者問題委員の委員長をしています。
企業と障害者といえば、雇用を思い浮かべるのですが、この委員のすごいことは、障害者「雇用」委員ではなく、障害者(が抱える)問題について話し合う場です。障害者雇用を行うような職場環境づくり…というのも、もちろん議題にあがるのですが、障害者を取り巻く問題のひとつである就労の側面を検討する委員です。作業所の製品を販売するような仕掛けを作ったりもしています。これが、かなりユニークで面白いものが出来上がっています。「製品作り」ではなく、「売れるものを作る」というコンセプトが基本にはあります。非常に幅広い視点で物事を捉えていました。

22日は一般の方も参加OKです。ぜひともお越しください。梅の満開の三原からでした。

2013年3月4日月曜日

会社訪問してきました

本日は、岐阜県は関市にある木村メタル産業株式会社さんにお邪魔してきました。広島県は福山市でも主にパソコンなどの電子機器のreduce、reuse、recycleを進めるため会社を立ち上げるし、障がい者雇用をどのような形で行っているかを実感するためです。三原市内の就労支援している方と、企業の方と私の3名で行きました。朝一番に三原を出発して珍しく天候は快晴。暖かいし気持ちのよい旅でした。
障がい者の雇用率は実に48%。業務は主にパソコンのリサイクルですが、適材適所で働いていました。企業が障がい者と出会う時間と場所から、働き方、休憩時間、挨拶など職場での彼らはずいぶん輝いて見えました。本当に楽しんで仕事をしているなぁと。休憩時間はじゃれあったりして発散。仕事に戻れば高い集中力。仕事の内容もジョブコーチがマネジメントしていました。あまりに活き活きと仕事しているので、こちらも幸せになりました。個人の能力はそんなに高くなくても、周りの仲間で助けられたり、ここしかない!というような場所への配属など計算されて働いていました。当然そうすると、本人たちもやる気があり、自分の能力をふんだんなく発揮できて楽しそうでした。
充実している姿が良く読み取れました。
しかも、岐阜県がいいわね。山と川のコントラストがきれいでした。ダムのない長良川はきれいで、山の恵みを持ってきてくれたように思います。
どういう形で次につながるかは、今後考えていくとして本当に良い旅でした。

2013年3月3日日曜日

音に癒された週末でした

これまた昨日の話ですが、斉藤工房の斉藤くんのスピーカーを納品しました。木製のスピーカーでは初のお客さまになります。納品先は、彼をよく知っている方でして、最大の支援者といっても過言ではありません。音が大好きな彼ですが、この方は音楽が大好きでした。彼の成長振りを作業で表すことができるなんて最高な機会です。
初めて行ったこの方のお宅は、音が反響してホールのような響きがする構造のお宅でした。このスピーカーでカーペンターズをソファに座って聴いていると、本当にまぁリラックスする時間を過ごすことができました。音楽は好きですし、それなりに音は好きなのですが、音楽で癒されたーと感じることは今までありませんでした。この場所がいいのか、スピーカーがいいのか、座ったソファがいいのかはわかりませんが、どちらにしても私にとっては非常に肩の力の抜けた時間でした。この感じは、座禅を組んだ後のような爽快感です。もちろん、仕事で行ったのですが、リフレッシュしたいい週末の一日を過ごした感覚です。