2013年5月19日日曜日

本町で史跡ウォーキングしました。

今日は本町の「縁側サロン いろは」さん主催の本町史跡ウォークラリーに参加しました。天候はあいにくの雨雨雨。しかし、参加者は約30名。本町にお住まいの方が講師で、そのガイドの中歩くというものです。周ったコースは、いろは→正法寺→倉田帆布→成就寺→妙正寺坂→鐘撞堂→妙正寺→大島稲荷と厳島神社→宗光寺→一株院(いっちょういん)跡→本通り→いろは。というものでした。途中のお寺には、三原の街を作った浅野家、福島家のお墓があり、普段は見ることの出来ない物をたくさん見ることが出来ました。史跡だけでなく、本町の生活観あふれるネタも多く、自転車やエンジンを付けた自転車(今の原チャリ)を売り始めてたくさん売れていたこと、映画館があって三原では初めてのストリップショーをしていたこと、などなど多くのことを教えてもらいました。あまりの知識ぶりにまさに「先生」と呼ぶべき講義でした。

以前、何かの本で読んだ時に、日本で一番初めの「非営利組織団体」は「神社」や「寺」といわれたのを思い出しました。本町のお寺や神社はほとんど移築されて今の位置にあります。日本のほとんどのお寺や神社もそうなのでしょうね。なぜ移築されたかというと、景気が悪かったので、景気を良くするために、お金を檀家さんから集めて(いわゆる寄付)、それで神社を作ることで資材を買い、雇用を増やし(いわゆる公共事業みたいな)、出来上がった神社には多くの人たちを集まられるような会合や美術展などを行う(集会やイベントをするみたいな)、という形で住民の非日常を提供していました。そうやって考えると、お寺や神社がすごく身近に感じることが出来ました。

あるお寺には、畳をはがすと床下の板に神社の設計図が描かれていて、それは江戸時代の大工さんが描いたもの。そんな物や跡が今も残っていることに驚きました。また、話の中で良く「最近になってここに移った」とかいう言葉が出てくるのですが、「最近」とは明治、大正のこと。多くの出来事は江戸時代より前の話でして、時を越えた時間を過ごしました。

こうやってみると、本町は多くの歴史を感じる物や建物が今なお残る形でたくさんありました。いつも歩く道も、こういう視点で歩いてみるといつもと違う道に感じます。魅力ある町ってこういうことをいうのだな…と感じました。こういうことをみなさんで感じることができればいいなぁ。

ちなみに、今回は県立広島大学の学生さんも参加。こういういろんな人と混ざりながら、同じ風景や知識を得られることがまた良かったです。ありがとうございました。

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