2014年1月5日日曜日

明けましておめでとうございます

あっという間の2013年が終わり、新しい一年が始まりましたね。この年末年始は長期休みでもあり比較的ゆっくりとできました。しかも暖かかった。郷里の小倉に帰っていましたが、楽に身体を動かすことができました。
ちゃんくすも、4年目が最終3ヶ月を迎えます。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、といいますが、この3ヶ月間に大きな行事も控えています。1月は東京で作業療法の研修会で活動報告をする機会をいただいています。学会以外では初めてちゃんくすのスタッフも参加しての研修会です。わくわくします。2月はチョー忙しくて神明市、もちつき、フットボールミニミュージアム、大分県士会での基調講演。週末に多くのイベントを抱えています。活動は大変ですが、その分、みなさんが成長している姿を見ることもできてとても嬉しいです。3月には広島県の作業療法学会もあります。そして年度末を迎えます。

この年末年始に本を読みました。ちゃんくすの活動をどのような基盤で活動していくかを振り返りながら、将来を見据えようと思いました。いくつかのキーワードを考えていました。

social inclusion;ソーシャル・インクルージョンという言葉があります。日本では社会的包摂、と訳されて行政の中でも施策を考える重要なキーワードとして紹介されています(例えば、http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s0012/s1208-2_16.html)。
日本では、社会的な援護を要する人、社会的排除に在る人をどのように社会に混ざり合って生きていけるようにするか、を提言し施策に反映させていくチームが内閣府に作られていたりします(内閣官房社会的包摂推進室)。障害、非正規雇用、雇用されない、などの相談をちゃんくすは受けることがありますし、そういった方々が、自分の目指す社会参加を支援する活動をしています。そういう中で、ソーシャルインクルージョンという言葉は掘り下げて捉えていこうと思っています。

この社会的包摂を調べていると、それを解決する手段として「社会的企業」というのが目に留まりました。NPO法人のすべきか、株式会社にすべきか、と考えたときに、チェンジメーカーという言葉が好きでしたし、そういう活動をすることが必要だと感じたのでNPO法人にしました。
しかし、中小企業家同友会の活動に参加してよく感じるのが、私たちの団体は営利企業なのか?ということです。中小企業からすれば、非営利企業は企業じゃないようにも捉えられます。利益を出して従業員の給与に反映したり、事業を拡大することが企業としての宿命です。じゃ、「特定非営利活動法人」はどうなのかな?と。シンガポールの方がちゃんくすに来られたときに、この辺の話をしました。シンガポールではボランタリー団体として、政府が委託費や助成金を出して社会的問題を解決しようとしています。ヨーロッパでは、どちらかというと労働組合みたいなネットワークを作って(使って)問題解決をすることが多いようです。アメリカでは、寄付や慈善団体がこういう活動をしています。NGOは世界的にも認められた団体で、行政では解決しがたい問題を解決しています。
コミュニティの形成、サービスの提供、アドボカシーを、いかに経済的にも安定した中でやっていくか。「社会的企業」という土俵で語られているので勉強していこうと思っています。

このような中心には、私は「作業ができるようになること」というのがあります。作業ができるようになることで、社会的排除の状態はなくなり、公正な社会になるのであろうと思います。作業療法の中でもカナダ、オーストラリアでは、作業的公正、作業的不公正という概念で説明しようとしている人たちがいます。

みなさんとネットワークを組み立てながら、ちゃんくすの活動の基盤と将来を見据えていこうと思います。今年もよろしくお願いします。

長文読んでいただきありがとうございます。写真は、今年から交代したペンケースです。長年使っていたので、製作者さんから、現役交代ということで頂戴しました。長年ありがとう。これからもよろしく。です。

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