2014年7月13日日曜日

障害保健福祉領域における作業療法士意見交換会in三原(その1)

この2日間は,ちゃんくすは全国から来られた作業療法士の皆さんと過ごしました.実践例の報告をお聞きし,意見交換.意見交換は懇親会も含めて長ーく長く続きました.
5月にこの意見交換会をすることが決まり,短い準備期間だったにも関わらず30名の方が三原に来られました.北は仙台.南は沖縄,遠くからのご参加に感謝です.

この領域で働いている作業療法士は少ないのが現状です.作業療法士というと,どうしても真っ先に思いつくのが病院.最近は高齢者などの介護保険の施設にも多く働いています.この会では,障害を持つ方々が住みなれた地域で,暮らしていけるように作業療法士ができることは何か,ということを言葉にして,実践や制度などの環境をどのように整備していくか,がミッションです.

現在の福祉領域は,相談支援,就労支援,生活介護などなど制度によって事業所が異なり,人を全体的に関わることが難しいです.また,障害者は障害者だけの施設,支援になってしまい,街の住民であるはずなのですが,ある場所だけに集まって支援を受ける存在になり,人の生き方に関われなくなっているような気がします.病気や障害は誰しもなるだろうし,健康という概念の元では,障害者や健常者というわけ方はしません.
みんなが暮らせる社会を創造するには,どんな人たちの社会参加も欠かすことはできないと思います.

今回の意見交換会では,そういう社会になるために(と勝手に思っていますが),地域で実践をしている作業療法士が実践報告をしました.どちらかというと,課題の方が目立ってしまいますが,豊かな実践をしているなぁと思いました.共通していたのは,医療で実践をしている中で当たり前の日常に疑問を感じ,それを解決するためには病院ではなく違うステージを求めていたこと.だけどそれは「地域の一個人」として普通のことができるようになるために,日々奮闘している,ということを感じました.

ただ,こういうことは別に地域で働いているから感じることではなく,おそらく病院で勤めている作業療法士も感じていることでもあると思います.いろんな実践を積み重ねている人たちで,同じテーマで話をしてみたいなぁとも思いました.

2014年7月3日木曜日

市美展に行ってきました

今日はよく雨が降りました.晴れの日が続いていたので草花はきっと喜んだことでしょう.しかし,雑草もその分元気になるわけでして,また草取りしなくちゃ.

さて.今日は雨の中福山までちゃんくすのみなさんで電車で行きました.目的地は福山美術館で行われている福山市の市美展.そうです.ちゃんくすに来られている方がなんと入選して展示されているのです.これは見ておかなくちゃ!ということで6名で鑑賞に行きました.

不思議なもので,時々ちゃんくすで描いていたのですが,こういうところに飾られるとメッセージが良く伝わります.上手い下手ではなく,そこに向き合ったかどうか,小細工は通用せずありのままの表現をしているかどうか,がよく分かります.いつもは控えめでシャイで,真面目の代表のような彼女も今日はアーティストのようでした.自由に表現できているのを見て,可能性というのはあらゆる場面で現れるんだなと感じました.

鑑賞した人たちも,そもそも美術館に来ることが滅多にないかまったくない方々だったので,とても刺激を受けていたようです.どこかの有名な画家さんが描くのではなく,自分達と同じ市民が描いているということで,自分にもできるんじゃないか…という感覚になったようです.

いろいろとできることが増えると,集団(グループ)のやってみたいことも増えるんだなぁ,と感じる一日でした.